NY為替見通し=19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)控えて動きづらい展開か

 本日のNY為替市場のドル円は、19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて動きづらい展開が予想される。

 ドル円のこれまでの高値は、147.87円(7-8日)、147.95円(15日)までとなっており、明日からのFOMCでの政策金利据え置きの可能性が高いことや、148円台での本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入への警戒感などから、伸び悩む展開が続いている。

 シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」でも、19-20日のFOMCでは据え置きが確実視されており、来年5月まで据え置かれ、6月に5.00-25%への利下げが見込まれている。

 20日に発表されるFOMC声明の注目ポイントは、ドット・プロット(金利予測分布図)での「より高い水準でより長く(higher for longer)」がどこまで続いているのか、となる。

 本日の経済指標は、8月カナダ住宅着工件数(予想:25.25万件)、8月カナダ鉱工業製品価格(予想:前月比0.1%)、8月カナダ原料価格指数、などが予定されているが、市場予想から大幅に乖離しない限り、市場への影響は限定的だと思われる。

 また、可能性は低いものの、もし、ドル円が148円台に乗せる局面があれば、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性に要警戒となる。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、2022年11月4日の高値の148.40円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、日足一目均衡表・転換線の146.93円。


(山下)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。