NY為替見通し=ドル円、目線はFOMCとFRB議長の会見に

 ドル円は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見内容次第の動きとなる。

 FOMCの結果は日本時間の27日早朝3時に予定されているが、0.25%の利上げは織り込み済みで、市場は年末に向けて追加の利上げがあるかどうかを見極めようとしている。6月会合では利上げをいったん停止したものの、年内2回の利上げが想定されていることが明らかになり、パウエルFRB議長もインフレ抑制のために少なくとも2回の利上げが必要と主張した。

 ただ、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、7月会合以降年末までの追加利上げを予想する確率は3割程度にとどまっている。6月会合後に発表された米6月消費者物価指数(CPI)は前年比で予想を下回る+3.0%と12カ月連続で鈍化し、インフレの鈍化傾向を鮮明にしたが、依然としてFRBの目標である2%には程遠く、FRBが急速にインフレ懸念を弱める可能性は低い。

 FOMCの結果公表、パウエルFRB議長の会見を受けて、ドル円は米長期金利と米株の動きを眺めながらの動きとなるが、結果に大きなサプライズがなければ徐々に値動きは落ち着き、市場の視線は28日の日銀金融政策決定会合に向けられそうだ。

・想定レンジ上限
 ドル円は21日高値141.96円が上値めど。

・想定レンジ下限
 ドル円は日足一目均衡表・転換線139.61円近辺が下値めど。

(金)
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