20日香港株=上値重いか、米FRB議長の会見控え様子

 20日の香港市場は上値の重い展開か。19日のNY市場で原油相場が一時、昨年11月以来の水準まで上昇したことや、長期金利の上昇を背景に米株式相場が下落した流れを引き継ぐだろう。米長期金利の指標となる米10年債利回りは前日の4.319%から4.37%台に上昇する場面があった。インフレ圧力の高まりを受け、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が警戒されそうだ。

 20-21日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の後、パウエルFRB議長が記者会見を行う予定で、米景気動向についてどのような判断を示すか注目される。発言の内容を見極めたいとして次第に様子見ムードが広がる展開がありそうだ。また、きょうの寄り付き前に中国の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が発表される。

 19日のNY株式相場はダウ平均とナスダック総合がともに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。英金融大手のHSBC(00005)、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)、不動産開発の華潤置地(01109)が香港終値を上回った一方で、大型ネット株のテンセント(00700)と美団(03690)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って引けた。
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