25日香港株=反落して始まるか、米金融引き締め長期化を警戒

 週明け25日の香港市場は反落して始まるか。米連邦準備理事会(FRB)による高金利政策の長期化懸念を背景に前週末の米株式相場が下落した流れを引き継ぐと予想する。また、中国が利下げに消極的との観測も売りを誘いそうだ。中国人民銀行(中央銀行)貨幣政策委員会の劉世錦委員が24日、米国との金利差が広がるなか、中国が金融政策をさらに緩和する余地は限られているとの見方を明らかにしたと伝わった。

 もっとも、米長期金利の上昇が一服したことで、売り一巡後は下げ渋る展開があり得る。22日のNY債券市場で、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.508%まで上昇(価格は下落)したが、結局は4.438%と前日比0.042%低下した。ハンセン指数は心理的節目の18000ポイントが下値支持線として意識されそうだ。

 22日のNY株式相場は、主要3指数がそろって4日続落。S&P500とナスダック総合は3カ月半ぶりの安値、ダウ平均は2カ月半ぶりの安値となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)や生活アプリ運営の美団(03690)、アジア保険会社のAIAグループ(01299)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)、発電大手のアリババ集団(09988)、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が下回って引けた。
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