15日香港株=堅調か、米株高を好感 中国は預金準備率引き下げ

 15日の香港市場は堅調か。14日のNY株式相場は主要3指数がそろって上昇。英半導体設計のアームが公開価格を大幅に上回り、先行きのIPO市場の回復期待が高まったことに加え、8月生産者物価指数(PPI)が予想通りにスローダウンしたことや、8月小売売上高が予想を上回る強い結果となり、米国経済のソフトランディング期待が高まったことも投資家心理の改善につながった。

 一方、中国人民銀行(中央銀行)は14日、金融機関の預金準備率を0.25%下げると発表した。15日付で実施する。引き下げにより「景気回復の基盤を強化し、流動性を適切に保つ」と説明。引き下げは今年3月以来、約6カ月ぶりで、市場では、引き下げにより5000億-6000億元の資金が供給されるとみている。

 なお、きょうは日本時間午前11時に中国国家統計局が8月の主要経済指標の発表を予定しており、結果によっては相場の波乱要因となりそうだ。市場コンセンサス予想は鉱工業生産(23年8月)が3.9%増、小売売上高(23年8月)が3.0%増、固定資産投資(23年1-8月)が3.3%増。
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