NY為替見通し=連銀総裁発言や耐久財受注、米債入札の影響に注目

 NYタイムは、8月米耐久財受注額は発表となる。まずNY序盤に公表となる見込みのカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁のインタビュー内容で米金融当局者による直近のタカ派・ハト派姿勢を判断することになる。同総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)金融政策決定の投票権を持っている。ここ最近は、米経済が強いことを前提に年内もう1回の追加利上げが必要である点に言及している。

 そして21時30分発表の米耐久財受注額は予想や前月の数字からの振れが大きくなりがちな経済指標。強弱を受けたリスクセンチメントの振れにドル円も反応しそうだ。市場の事前予想は総合ベースと輸送機器を除くベースで前月と比べて伸びが悪化・改善まちまちで結果を受けた売買の判断が難しくなる可能性もある。

 こうした序盤の動きや米現物株の寄り付きを受けた動意が落ち着いた後も、米5年債入札の結果を受けた米金利・ドル相場の上下に留意が必要となる。毎度のことだが米債務上限問題による政府閉鎖のリスクがくすぶるなか、国債の需給動向に市場も神経質になっているようで入札直後の米債利回りの振れに注意したい。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、2022年10月24日高値149.71円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、148.28円へ切り上がった日足一目均衡表・転換線。

(関口)
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