ロンドン為替見通し=ユーロドルは売りトレンド変わらず、PMI改定値・PMIに注目

 昨日は再び年初来安値を更新したユーロドルだが、この流れは本日も継続されそうだ。
 
 本日は欧州午前から複数の経済指標が発表される。序盤は欧州各国の9月のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)が発表予定。いずれも改定値の発表だが、7月の同改定値は下方修正されると、ユーロドルは弱含んだ。

 また、日本時間18時には8月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)が発表される。7月のPPIは市場予想より下振れたことで、ユーロドルの重しになった。米金利の上昇が続いている一方で、ここ最近発表された欧州のインフレ指標は、市場予想を下回る結果が相いだ。本日も予想より弱い結果となった場合に、ユーロドルは過敏に反応することになりそうだ。

 本日は、ラガルドECB総裁、センテノ・ポルトガル中銀総裁、デギンドスECB副総裁などの講演も予定されているが、ここ最近のECB要人の講演での発言で、市場が動意づくことは少なく、上記指標発表後は、米国勢の参入を待つ展開となりそうだ。米経済指標では昨日に続き雇用指標(9月ADP全米雇用報告)が発表される。昨日も雇用指標(8月米雇用動態調査=JOLTS求人件数)で市場が動意づいたこともあり、本日も米国勢参入後がよりボラタイルに動くことになるだろう


・想定レンジ上限
 ユーロドル:昨日高値1.0493ドルが最初の抑え。その上は日足一目均衡表・転換線1.0560ドル。

・想定レンジ下限
 ユーロドル:2022年12月1日安値1.0394ドル。

(松井)
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