ロンドン為替見通し=ユーロドル 底堅さ継続か、欧州金利の先高観を見定め
本日のロンドン為替市場では、欧州金利の先高観がどの程度まで強まるかを見定めながら、ユーロドルは底堅い展開が続くか。昨日も欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーの独やベルギー中銀総裁が追加引き締めの必要性を訴えた。また国内インフレ率が二桁台のラトビアの中銀総裁は「5月ECB理事会で、0.50%利上げを除外しない」と上げ幅にも言及した。
短期金融市場は今のところ、5、6月の2会合で合計0.50%の利上げを織り込んでいる。その後については、秋口までに追加の0.25%利上げを見込んでいるようだ。一方で米連邦公開市場委員会(FOMC)に関しては、夏以降に緩和との見方が依然として大勢だ。
ユーロ圏金利に上昇圧力がかかっているものの、欧州株は底堅い動き。こちらはユーロ円にとっては支持要因か。ただし米国を見ると、昨日のニュースだけでも「第1四半期の倒産件数が約13年ぶりの多さ、今後1年に社債デフォルト(債務不履行)の増加懸念、S&P500種企業の収益悪化の予想」など暗い話も目立っている。欧州午後には、先週ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が注目すると述べていた「米小売売上高」が発表される。週末を控えてリスクセンチメントが大きく振れるかもしれず、注意が必要だろう。
想定レンジ上限
・ユーロドルはピボットレジスタンス2の1.1121ドル、ユーロ円が22年10月31日高値147.75円。
想定レンジ下限
・ユーロドルは日足一目均衡表・転換線1.0950ドル、ユーロ円は12日安値145.77円。
(小針)
短期金融市場は今のところ、5、6月の2会合で合計0.50%の利上げを織り込んでいる。その後については、秋口までに追加の0.25%利上げを見込んでいるようだ。一方で米連邦公開市場委員会(FOMC)に関しては、夏以降に緩和との見方が依然として大勢だ。
ユーロ圏金利に上昇圧力がかかっているものの、欧州株は底堅い動き。こちらはユーロ円にとっては支持要因か。ただし米国を見ると、昨日のニュースだけでも「第1四半期の倒産件数が約13年ぶりの多さ、今後1年に社債デフォルト(債務不履行)の増加懸念、S&P500種企業の収益悪化の予想」など暗い話も目立っている。欧州午後には、先週ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が注目すると述べていた「米小売売上高」が発表される。週末を控えてリスクセンチメントが大きく振れるかもしれず、注意が必要だろう。
想定レンジ上限
・ユーロドルはピボットレジスタンス2の1.1121ドル、ユーロ円が22年10月31日高値147.75円。
想定レンジ下限
・ユーロドルは日足一目均衡表・転換線1.0950ドル、ユーロ円は12日安値145.77円。
(小針)