NY株見通し-モルガン・スタンレーなどの決算発表や経済指標・要人発言を受けた金利動向に注目

 今晩は決算発表や金利動向に注目。昨日は強い9月小売売上高を受けた米10年債利回りの上昇や、AI向け先端的半導体の中国への輸出規制強化が嫌気されたエヌビディアの下落が重しとなり、ハイテク株を中心に軟調となった。ダウ平均は13.11ドル高(+0.04%)とわずかに上昇し、S&P500が0.01%安とほぼ横ばいとなった一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.25%下落した。引け後の動きでは弱い見通しが嫌気されたユナイテッド航空が時間外で4%超下落し、JBハント・トランスポートも決算が嫌気され時間外で3%超下落した。

 今晩の取引では発表が本格化した第3四半期決算や、米国債利回りの動向が焦点となりそうだ。決算発表はトラベラーズ、プロクター&ギャンブル、 モルガン・スタンレーなどS&P500採用23銘柄が発表予定で、決算やガイダンスが注目される。経済指標・イベントは9月住宅着工件数、9月建設許可件数のほか、米地区連銀経済報告(ベージュブック)や、ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事などFRB高官の発言も多数予定され、指標結果や要人発言を受けた米国債利回りの動向が焦点となる。

 今晩の米経済指標・イベントは9月住宅着工件数、9月建設許可件数、ベージュブックのほか、MBA住宅ローン申請指数、EIA週間原油在庫、米20年債入札、対米証券投資など。要人発言はウォラーFRB理事、ボウマンFRB理事、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、バーキン米リッチモンド連銀総裁、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁など。企業決算は寄り前にステート・ストリート、トラベラーズ、M&Tバンク、プロクター&ギャンブル、モルガン・スタンレー、アボット・ラボラトリーズ、ノーザン・トラスト、USバンコープ、引け後にネットフリックス、テスラ、ラス・ベガス・サンズ、クラウン・キャッスル、ラム・リサーチ、PPGインダストリーズ、ディスカバー・ファイナンシャルなど。(執筆:10月18日、14:00)
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