東京外国為替市場概況・10時 ユーロ円、上値が重い

【訂正;ドル円の水準を一部訂正します】

 23日の東京外国為替市場でユーロ円は上値が重い。10時時点では158.65円とニューヨーク市場の終値(158.77円)と比べて12銭程度のユーロ安水準だった。日豪株式市場が続落していることもあり、リスク回避の動きが進みクロス円は上値が重い。ユーロ円が158.57円まで弱含んだほか、ポンド円は182.13円、豪ドル円は94.52円までじり安。
 なお、スイスフラン円は167.61円まで弱含み。週末に行われたスイスでの総選挙は移民やエネルギーコストの上昇懸念が高まっていることで、右派ポピュリスト・スイス人民党(SVP)が予想通り得票を伸ばした。今後数週間にわたり政治的駆け引きが続くことが想定され、フラン売りがやや進んでいる。フランは対ユーロで0.9463フラン、対ドルで0.8940フランまでフラン安が進行。

 ドル円はもみ合い。10時時点では149.85円とニューヨーク市場の終値(149.86円)と比べて1銭程度のドル安水準だった。早朝の薄いオセアニア時間で150円台に一時乗せたが、国内の外国為替証拠金取引(FX)業者が開始する時点では150円を割り込んでいたこともあり、再び個人投資家の売りが150円から入っていることが抑えになっている。東京仲値前後にかけてはややドル買いが強まる場面もあったが、軟調な日豪株式市場の動きなどでクロス円の上値が重いこともあり、ドル円は149円後半でのもみ合いから抜け出せていない。

 ユーロドルは小動き。10時時点では1.0587ドルとニューヨーク市場の終値(1.0594ドル)と比べて0.0007ドル程度のユーロ安水準だった。ユーロ円の売りが頭を抑え1.0583ドルまで小幅に売られている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.74円 - 150.11円
ユーロドル:1.0583ドル - 1.0601ドル
ユーロ円:158.57円 - 159.05円


(松井)
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