欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、上伸

 31日の欧州外国為替市場でドル円は上伸。20時時点では150.68円と17時時点(150.28円)と比べて40銭程度のドル高水準だった。10月3日に150円台に乗せた後、一時147円半ばまで急落し、日本当局が介入に動いたとの見方もあったなか、財務省は9月28日-10月27日の介入額がゼロだったことを発表。為替は円売りで反応してドル円は一時150.76円と、26日に記録した年初来高値150.78円に接近した。

 ユーロドルは堅調。20時時点では1.0664ドルと17時時点(1.0621ドル)と比べて0.0043ドル程度のユーロ高水準だった。対円以外では時間外取引の米10年債利回りが一時4.81%割れまで低下幅を拡大した動きがドルの重しとなり、ユーロドルは1.0675ドルまでユーロ高・ドル安推移。ポンドドルも1.2198ドル、豪ドル/ドルは0.6377ドル、NZドル/ドル0.5857ドル、ドル/加ドルは1.3814加ドルまで他通貨高・ドル安となった。

 ユーロ円は堅調維持。20時時点では160.69円と、17時時点(159.61円)と比べて1円8銭程度のユーロ高水準だった。日銀金融政策イベントや介入がなかったことを受けた円売りと、米長期金利低下によるドル売りで、ユーロ円は2008年8月以来の160円台復帰を果たし、160.85円まで上値を伸ばした。ポンド円も183.84円、豪ドル円は96.01円、NZドル円は88.20円、加ドル円は109.11円まで上昇した。

 
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.03円 - 150.76円
ユーロドル:1.0591ドル - 1.0675ドル
ユーロ円:158.12円 - 160.85円

(関口)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。