NY為替見通し=先週末に強まった米金利低下・ドル安地合いがドル円の上値抑えるか注視

 NYタイムは、先週末の弱い米雇用統計の内容を受けた米金利低下・ドル安地合いがドル円の戻りをどの程度抑えるか見定めることになる。

 週明け東京タイムのドル円は、金利低下を受けた米株高が日本株の堅調につながり、クロス円の上昇による円安がドル円の戻りも支援した。動意につながりそうな特段の米経済指標の発表が予定されていないなか、ドル円は株価動向や米金利の動きをにらんで推移することになるだろう。

 ただ、急落に対する相応の反動はあっても、先週末の欧米タイムに急落した際の値幅に対する61.8%戻しにおおむね相当する節目150.00円を抜けて一気に戻すのは難しそう。150.00円の節目には本日NYカットのオプション(OP)、その他に大きめな複数OPが控えており重しになる。

 どうにかこれらのOPをこなして弾みがついても、主要なテクニカルポイントの1つ日足一目均衡表・転換線150.27円や3日高値150.55円といったところで上値が抑制されそう。発表予定の10月カナダIvey購買部協会景気指数の結果が為替相場に与える影響は限定的、あるいはカナダドルの局所的な振れにとどまるとみる。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、3日高値150.55円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、10月30日安値148.81円。

(関口)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。