NY株見通し-米国債利回りをにらんでもみ合いか 11月ミシガン大期待インフレ率速報値に注目

 今晩はもみ合いか。昨日は米10年債利回りが上昇したことが嫌気され主要3指数がそろって下落した。ダウ平均は小幅ながら2日続落し、S&P500が9日ぶりに反落。ナスダック総合も10日ぶりの反落となった。週初来ではダウ平均が0.50%安、S&P500が0.25%安となった一方、ナスダック総合は0.32%高とプラス圏を維持した。米10年債利回りは8日の4.523%から9日は一時4.654%まで上昇し、4.632%で終了した。

 今晩の取引では引き続き金利動向をにらんでもみ合う展開か。経済指標ではパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が言及したことで注目度が高まったミシガン大発表の11月の1年先・5年先期待インフレ率速報値が発表されるほか、ローガン米ダラス連銀総裁やボスティック米アトランタ連銀総裁などの講演も予定されており、指標結果や要人発言を受けた米国債利回りが注目される。

 今晩の米経済指標・イベントは11月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、同1年先・5年先期待インフレ率速報値など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:11月10日、14:00)
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