欧州マーケットダイジェスト・13日 株高・金利低下・円神経質

(13日終値:14日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=151.63円(13日15時時点比▲0.14円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.18円(横ばい)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0696ドル(△0.0011ドル)
FTSE100種総合株価指数:7425.83(前営業日比△65.28)
ドイツ株式指数(DAX):15345.00(△110.61)
10年物英国債利回り:4.314%(▲0.022%)
10年物独国債利回り:2.713%(▲0.004%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は神経質な動き。米10年債利回りが4.69%台まで上昇したことなどを受けて円売り・ドル買いが先行。24時前に一時151.91円と年初来高値を更新した。ただ、昨年10月21日の高値151.95円に接近したことで、政府・日銀による為替介入への警戒感が高まると一転下落した。24時過ぎには一時151.21円と日通し安値を付けた。
 市場では「目立った材料が出たわけではないが、1990年以来の高値である151.95円に近い水準では神経質な動きとなった」との声が聞かれた。

・ユーロドルは底堅い動き。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行すると、一時1.0665ドルと日通し安値を付けたものの、前週末の安値1.0656ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。ニューヨーク連銀の最新調査で、1年後のインフレ期待が10月に3.6%と前回の3.7%から低下したことが分かると、米10年債利回りが4.63%台まで低下。全般ドル売りが優勢となり、2時過ぎには一時1.0706ドルと日通し高値を更新した。

・ユーロ円は下値が堅かった。ドル円の底堅い動きやユーロドルの上昇を支えに円売り・ユーロ買いが先行すると、17時30分前に一時162.37円と2008年8月以来の高値を更新した。NYの取引時間帯に入ると、ドル円の失速に伴う売りが出て一時161.55円と日通し安値を付けたものの、すぐに持ち直した。2時30分前には162.24円付近まで切り返した。

・ロンドン株式相場は反発。前週末の米国株相場が大幅に上昇し、投資家心理が上向くと英株にも買いが入った。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値上がりした。HSBCやバークレイズなど金融株も堅調だった。

・フランクフルト株式相場は反発。前週末の米国株相場が大幅に上昇したことを受けて買いが優勢となった。個別ではシーメンス・エナジー(6.03%高)やフレゼニウス(3.43%高)、ラインメタル(3.25%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇。

(中村)
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