欧州マーケットダイジェスト・8日 株まちまち・金利低下・ユーロ高

(8日終値:9日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=150.91円(8日15時時点比△0.27円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.59円(△0.62円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0708ドル(△0.0022ドル)
FTSE100種総合株価指数:7401.72(前営業日比▲8.32)
ドイツ株式指数(DAX):15229.60(△76.96)
10年物英国債利回り:4.240%(▲0.030%)
10年物独国債利回り:2.617%(▲0.041%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
10月独消費者物価指数(CPI)改定値
前月比                0.0%       0.0%
前年比                3.8%       3.8%
9月仏貿易収支        89.17億ユーロの赤字 83.30億ユーロの赤字・改
9月仏経常収支          25億ユーロの赤字 11億ユーロの赤字・改
9月ユーロ圏小売売上高
前月比               ▲0.3%     ▲0.7%・改
前年比               ▲2.9%     ▲1.8%・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い。アジア時間からの流れを引き継いで買いが先行。日米株価指数の上昇を受けて、投資家のリスク志向改善を意識した買いも入り、23時前には一時150.99円まで本日高値を更新した。その後は節目の151.00円に届かなかったことで、米10年債利回りが4.51%台まで低下するなか、150円台後半で伸び悩む場面も見られたが下押しも限られた。
 なお、市場ではパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言内容に注目が集まっていたが、この日のあいさつでは金融政策や経済見通しについて言及しなかった。

・ユーロドルは下値が堅い。欧州勢の参入後は売りに押される展開となり、一時1.0659ドルまで値を下げた。もっとも、NY時間に入ると米長期金利の低下を手掛かりにした買い戻しが徐々に進行。ユーロクロスの上昇につれた買いも入り、2時前には1.0716ドルの高値まで反発した。

・ユーロ円は堅調。19時前に160.70円まで弱含んだものの、その後はユーロドルや他のユーロクロスの上昇につれて円売り・ユーロ買いが優勢に。一時161.62円まで上値を伸ばし、2008年8月以来の高値を更新した。

・ロンドン株式相場は小幅続落。前日終値を挟んだ水準で方向感を欠いた。飲食料品株や消費者サービス株などが上昇して相場を下支えした一方、原油先物価格の下落を受けて連日でエネルギー株が売りに押され、指数を押し下げた。

・フランクフルト株式相場は続伸。他の欧州株や米国株式相場の上昇につれた。個別ではコンチネンタル(4.08%高)やDHLグループ(2.87%高)、ハイデルベルク・マテリアルズ(2.47%高)などの上げが目立った。

・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。

(岩間)
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