欧州マーケットダイジェスト・9日 株高・金利上昇・円小幅安

(9日終値:10日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=151.07円(9日15時時点比△0.04円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.72円(△0.07円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0705ドル(△0.0003ドル)
FTSE100種総合株価指数:7455.67(前営業日比△53.95)
ドイツ株式指数(DAX):15352.54(△122.94)
10年物英国債利回り:4.273%(△0.033%)
10年物独国債利回り:2.647%(△0.030%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は小高い。植田日銀総裁がアジア時間に金融緩和方針を継続する姿勢を示したことを受け、日米金利差拡大への思惑から買いが先行した。米長期金利の上昇も相場の支えとなり、一時151.19円まで本日高値を更新。もっとも、10月31日につけた直近高値の151.72円に近づく中で政府・日銀による介入警戒感も意識されており、積極的に上値を試す展開にはならなかった。NY勢の参入後にややドル売りが進んだ場面では150.83円付近まで調整売りに押される場面も見られた。

・ユーロドルは一進一退。20時過ぎに1.0681ドルまで下落した後、NY時間に入ってドル売りがやや強まった場面では1.0725ドルまで反発する場面もあった。ただ、一巡後は再び1.0700ドル前後まで押し戻されており、1.0700ドルを挟んだレンジ内で方向感なく上下。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言が控えていることもあり、持ち高を傾けにくい状態が続いている。

・ユーロ円は小高い。しばらくは161円台半ばでのもみ合いとなっていたが、欧州株高などを支えにじわりと買いが入り、2008年8月以来の高値となる161.80円まで値を上げた。

・ロンドン株式相場は3営業日ぶりに反発。23年12月期通期の見通しなどを引き上げた製薬大手のアストラゼネカが上昇し、指数を下支え。また、素材や公共事業の関連株なども堅調に推移して相場を押し上げた。

・フランクフルト株式相場は3日続伸。他の欧州株につれて終日底堅く推移し、10月12日以来の高値をつけた。個別ではシーメンス・エナジー(6.30%高)やメルク(3.92%高)、ヘンケル(3.53%高)などの上げが目立った。

・欧州債券相場は下落。欧州株高を受けて売られた。

(岩間)
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