ニューヨーク外国為替市場概況・13日 ドル円、6日続伸

 13日のニューヨーク外国為替市場でドル円は6日続伸。終値は151.72円と前営業日NY終値(151.52円)と比べて20銭程度のドル高水準となった。米10年債利回りが4.69%台まで上昇したことなどを手掛かりに円売り・ドル買いが先行。24時前に一時151.91円と年初来高値を更新した。ただ、昨年10月21日の高値151.95円に接近したことで、政府・日銀による為替介入への警戒感が高まると一転下落した。24時過ぎには一時151.21円と日通し安値を付けた。
 もっとも、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、151円台半ばまで持ち直している。市場では「目立った材料が出たわけではないが、1990年以来の高値である151.95円に近い水準では神経質な動きとなった」との声が聞かれた。

 ユーロドルは小幅続伸。終値は1.0698ドルと前営業日NY終値(1.0686ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行すると、一時1.0665ドルと日通し安値を付けたものの、前週末の安値1.0656ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。NY連銀が公表した10月の消費者調査で、1年先の期待インフレ率が3.6%と前月の3.7%から低下したことが伝わると、米10年債利回りが4.62%台まで低下。全般ドル売りが優勢となり、2時過ぎには一時1.0706ドルと日通し高値を更新した。

 ユーロ円は続伸。終値は162.31円と前営業日NY終値(161.93円)と比べて38銭程度のユーロ高水準。欧州序盤に一時162.37円と2008年8月以来の高値を付けたものの、NY市場に入ると、ドル円の失速に伴う売りが先行し161.55円と日通し安値を付けた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、162.34円付近まで持ち直した。

本日の参考レンジ
ドル円:151.21円 - 151.91円
ユーロドル:1.0665ドル - 1.0706ドル
ユーロ円:161.55円 - 162.37円

(中村)
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