東京外国為替市場概況・10時 ドル円、上値が重い

 17日の東京外国為替市場でドル円は上値が重い。10時時点では150.56円とニューヨーク市場の終値(150.69円)と比べて13銭程度のドル安水準だった。時間外の米10年債利回りがやや小高く始まると、ドル円も買いがやや優勢になり150.78円まで上値を広げた。しかしながら、東京仲値にかけても買い意欲は乏しく、仲値通過後は150.50円まで下押しし、上値が重い。
 なお、植田日銀総裁は「基調的な物価上昇率、2%の物価目標に向けて徐々に高まっていく」と発言したが、同時に「粘り強く金融緩和を継続することで、賃金が上昇しやすい環境を整える」と述べたことで、市場の反応は限られた。

 ユーロドルは小動き。10時時点では1.0853ドルとニューヨーク市場の終値(1.0852ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。前日のNY引け値水準とほぼ変わらない1.08ドル半ばで小動き。

 ユーロ円は弱含み。10時時点では163.41円とニューヨーク市場の終値(163.57円)と比べて16銭程度のユーロ安水準だった。日経平均がプラスに転じると163.61円まで強含む場面もあったが、ドル円の上値が抑えられると10時過ぎには163.40円まで弱含んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.50円 - 150.78円
ユーロドル:1.0848ドル - 1.0854ドル
ユーロ円:163.40円 - 163.61円


(松井)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。