NY為替見通し=感謝祭翌日のブラックフライデー、指標は加小売売上高と米PMI

 本日は感謝祭翌日のブラックフライデーで「債券・株式・商品市場が短縮取引」となる。NY為替市場も閑散取引が予想されるものの、序盤に発表されるカナダ小売売上高や米購買担当者景気指数(PMI)などには注目しておきたい。

 9月カナダ小売売上高(前月比)の予想は、前回マイナスだった「総合」が横ばいまで持ち直すが、「自動車を除く」が前回プラスから-0.2%まで低下見込み。来週後半にはカナダGDPや雇用統計を控えており、市場の目は既にそちらに移っているかもしれない。しかしながら金利先安感が強まりつつあるなか、さえない結果となればカナダドル相場の動意に繋がるかもしれない。

 11月米製造業PMI速報値の予想は49.8で、10月に記録した景況感の境目50を下回る見込み。サービス部門は50.4と、こちらも前月分からやや悪化予想だ。注意すべきは製造業PMIが下振れた場合だろう。

 株式や債券市場が閉じてしまえば、為替も持ち高調整で小幅に上下する程度だろう。ただし、極東や中東発の地政学リスクに関するサプライズ的なニュースには警戒しておきたい。あくまでも予想外の出来事が伝わったときだけであるが、油断している分だけ反応も大きそうだ。

 ドル円のテクニカル分析では、ダブル・トップ(151.72円・151.91円)を形成しつつあるものの、日足一目均衡表・雲が支持帯となっている状態。「三川明けの明星」的なパターンでネック・ライン149.21円(11/3安値)付近での攻防が続いている。本日は、攻防の分岐点である日足一目均衡表・転換線149.47円を念頭に置きながらの相場展開が予想される。


・想定レンジ上限
 ドル円は21日移動平均線150.21円。
 カナダドル円は節目110円 

・想定レンジ下限
 ドル円は日足一目均衡表・雲の上限148.91円。
 カナダドル円は90日移動平均線108.60円。
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