NY為替見通し=ドル円、148-149円台でレンジ相場か

 本日これまでのドル円は株安を背景としたリスクオフの円買いや、米長期金利の伸び悩みがドルの重しとなり、ドル円は148.78円まで弱含むなど上値の重い動きとなっている。

 ドル円は22日に149.75円、23日に149.69円、24日に149.71円を頭に上値が抑えられ、本日これまでの高値は149.67円と、心理的節目の150円の大台を試す動きには持ち込めず、149円後半で上値の重さが示されやや売りに押されている。しかし、大きく膨らんだ円ショートポジションの調整は先週の前半で一段落したと見ていいだろう。新規の手がかりが乏しく、ドル円は149円を挟んで148-149円台でのレンジ相場が予想される。

 本日のNYタイムでは10月米新築住宅販売件数の発表が予定されているが、米株の動きや2・5年債入札を受けた米長期金利の動向が注目される。米国では今週末から米連邦公開市場委員会(FOMC) 前のブラックアウト期間入りするため、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言が注目される。特に今週は28日のウォラーFRB理事、12月1日のパウエルFRB議長の討論会での発言が注目される。また、今週は29日に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、30日に10月PCEデフレーターなど金融政策判断を左右する材料が続くことで、本日は感謝祭休暇から市場関係者が戻ってくるが、ドル円に大きな方向感は出にくいか。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは22日の高値149.75円や心理的節目の150.00円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは本日これまでの安値148.78円。割り込むと22日の安値148.02円。

(金)
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