NY為替見通し=ドル円、上値重いムードで迎える米指標に注目

 本日のNY時間は、10月米卸売物価指数(PPI)や10月米小売売上高、11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数に注目であり、これらの結果で左右される相場展開が予想される。

 昨日の米10月消費者物価指数(CPI)でインフレの伸び鈍化が明らかとなる中、金利先物市場では早くも、米国の利下げ開始を従来の2024年6月から5月に前倒すとの観測が浮上している。本日は複数の米指標が発表されるとはいえ、昨日のインパクトの大きさを考えると、急速に浮上した利下げ前倒し観測を払しょくするのは容易ではなさそうだ。

 市場予想では、PPIは前月比・前年比で伸び鈍化が見込まれている。また、小売売上高について、米国の7-9月期のクレジットカードの延滞率が12年ぶり高水準を記録するなど、カード債務の延滞率上昇がこの先の消費減速の前兆現象との見方もある中、今回は減少または伸び鈍化が見込まれている。全体として見るとやや弱めの予想となっており、こうした中で予想より弱い結果が相次ぐようだと、昨日に続きドル売りが活発化する恐れがある。その場合、ドル円は昨日のサポートとなった日足一目均衡表の基準線(本日150.17円に上昇)や150円の大台割れを試すと見られ、下げ止まらないと週足一目均衡表の転換線149.52円に向けた続落もあり得る。反対に予想より強い結果が相次いだとしても、よほどの上振れにならないと、14日陰線実体部の1/2戻し151.05円が上値を抑えそうだ。
 
 なお、本日は昨日に続きバー米連邦準備理事会(FRB)副議長の議会証言が予定されているほか、バーキン米リッチモンド連銀総裁が講演を行う予定となっている。金融政策について言及があるか注目したい。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処は、14日陰線実体部の1/2戻し151.05円。超えるとピボット・レジスタンス1の151.38円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処は、150円の大台。割ると週足一目均衡表の転換線149.52円。

(川畑)
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