NY為替見通し=ドル円、7月米PCEデフレーターに要注目か
本日のNY為替市場のドル円は、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している7月の米PCEデフレーターを見極めつつ、月末のロンドン・フィキシングでのフローや本邦通貨当局のドル売り・円買い介入の可能性に警戒する展開が予想される。
米7月PCEデフレーターの予想は前年比+3.3%で、6月の前年比+3.0%からの上昇が見込まれている。すなわち、消費者物価指数(CPI)と同様に、昨年6月のピークアウトからの伸び率鈍化傾向が終わることが予想されている。
予想を大幅に外れない限りは、明日発表される米国8月の雇用統計を控えて、値動きは限定的だと思われる。
リスクシナリオは、前年比+3.0%を下回った場合であり、年内の追加利上げ観測が後退し、ドル売り要因となる。
パウエルFRB議長は、ジャクソンホール講演で、「適切であればさらに金利を引き上げる用意がある」とタカ派的な見解を述べつつも、「FRBは経済指標に基づき、次の金利の道筋を決定する」とハト派的な見解も述べていた。
また、ドル円は、昨年9月22日の本邦通貨当局による第1弾ドル売り・円買い介入が実施された145円台を上回り、10月24日の第3弾円買い介入が実施された147円台に到達している。10月21日の東京時間23時過ぎのニューヨーク市場での151円台で断行された第2弾の円買い介入の再現の可能性には警戒しておきたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、8月29日の高値の147.37円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、8月24日の安値の144.60円。
(山下)
米7月PCEデフレーターの予想は前年比+3.3%で、6月の前年比+3.0%からの上昇が見込まれている。すなわち、消費者物価指数(CPI)と同様に、昨年6月のピークアウトからの伸び率鈍化傾向が終わることが予想されている。
予想を大幅に外れない限りは、明日発表される米国8月の雇用統計を控えて、値動きは限定的だと思われる。
リスクシナリオは、前年比+3.0%を下回った場合であり、年内の追加利上げ観測が後退し、ドル売り要因となる。
パウエルFRB議長は、ジャクソンホール講演で、「適切であればさらに金利を引き上げる用意がある」とタカ派的な見解を述べつつも、「FRBは経済指標に基づき、次の金利の道筋を決定する」とハト派的な見解も述べていた。
また、ドル円は、昨年9月22日の本邦通貨当局による第1弾ドル売り・円買い介入が実施された145円台を上回り、10月24日の第3弾円買い介入が実施された147円台に到達している。10月21日の東京時間23時過ぎのニューヨーク市場での151円台で断行された第2弾の円買い介入の再現の可能性には警戒しておきたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、8月29日の高値の147.37円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、8月24日の安値の144.60円。
(山下)