ロンドン為替見通し=ユーロドル、HICP鈍化も米指標控えて売り込み難いか
本日のロンドン為替市場では、多数ある欧州各国・地域の指標の中でもやはり11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値に注目が集まりそうだ。昨日は欧州最大の経済大国ドイツの同月インフレ率が想定より鈍化していたことを受けて、ユーロドルは上値の重い展開となった。本日19時に発表されるユーロ圏HICPも、前年比予想が2.7%と2021年夏以来の低い伸び率が見込まれている。
昨日発表された独CPIが前月比で低下幅を広げていたところをみると、本日HICPも予想比で下振れに対する警戒感は維持しておいたほうが良いか。ただ、最近ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁を始めとする欧州金融当局者が、「インフレとの戦い継続」を言い続けている。この先の物価動向は油断するなということであれば、前のめりな金利先安観には注意しておきたい。
またニューヨーク勢の参入後、欧州午後には10月米PCEデフレーター、同コアデフレーターが発表される。金利据え置きが確実視されている来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)への影響は薄いだろうが、世界が注目する来年の米金融政策について何かしらのヒントが得られるかもしれない。こちらも減速が確実視されており、そうなるとユーロ圏HICPでユーロドルを売り込むこともなかなか出来ないかもしれない。
なお本日は月末ということもあり、経済指標の結果や金利動向に関係なく、ロンドンフィキシングに向けたフローで右往左往させられることもあるか。その辺りも考慮に入れながらの取引となるだろう。
想定レンジ上限
・ユーロドル、8月10日高値1.1065ドル
想定レンジ下限
・ユーロドル、24日安値1.0895ドル
(小針)
昨日発表された独CPIが前月比で低下幅を広げていたところをみると、本日HICPも予想比で下振れに対する警戒感は維持しておいたほうが良いか。ただ、最近ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁を始めとする欧州金融当局者が、「インフレとの戦い継続」を言い続けている。この先の物価動向は油断するなということであれば、前のめりな金利先安観には注意しておきたい。
またニューヨーク勢の参入後、欧州午後には10月米PCEデフレーター、同コアデフレーターが発表される。金利据え置きが確実視されている来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)への影響は薄いだろうが、世界が注目する来年の米金融政策について何かしらのヒントが得られるかもしれない。こちらも減速が確実視されており、そうなるとユーロ圏HICPでユーロドルを売り込むこともなかなか出来ないかもしれない。
なお本日は月末ということもあり、経済指標の結果や金利動向に関係なく、ロンドンフィキシングに向けたフローで右往左往させられることもあるか。その辺りも考慮に入れながらの取引となるだろう。
想定レンジ上限
・ユーロドル、8月10日高値1.1065ドル
想定レンジ下限
・ユーロドル、24日安値1.0895ドル
(小針)