6日香港株=様子見ムードか、米長期金利の低下が支え

 6日の香港市場は様子見ムードか。今週は7日に中国の貿易統計、8日に米国の雇用統計、9日に中国の物価統計が発表される。また、中国で来年の経済運営の基本方針を決める中央経済工作会議の開催が近づいているとされている。国内外のイベントを控え、投資家は積極的にリスクを取りにくいだろう。

 一方、米長期金利の低下が支援材料になりそうだ。5日に発表された10月の米雇用動態調査(JOLTS)で非農業部門の求人件数は873万3000件と、2021年3月以来の低水準となった。これを受けて米連邦準備理事会(FRB)の利上げ局面が終了したとの見方が強まり、米10年債利回りは前日の4.286%から4.167%と9月上旬以来の水準に低下した。

 5日のNY市場でダウ平均は79.88米ドル安と続落した。指数が年初来高値圏で推移するなか、主力株を中心に利益確定売りが出た。一方、米長期金利の低下を好感してハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反発。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株ではアジア生保のAIAグループ(01299)が香港終値を下回った半面、欧州金融のHSBC(00005)、大型ネット株のテンセント(00700)、アリババ集団(09988)が上回って引けた。
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