ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、荒い値動き

 8日のニューヨーク外国為替市場でドル円は荒い値動き。24時時点では144.06円と22時時点(144.35円)と比べて29銭程度のドル安水準だった。11月米雇用統計では非農業部門雇用者数変化が19.9万人と市場予想の18.0万人を上回ったほか、失業率が3.7%と前月の3.9%から低下。平均時給も前月比では予想をわずかに上回った。米雇用統計が良好な内容となったことを受け、指標発表直後はドル買いで反応。一時145.21円まで本日高値を更新した。ただ、その後は143.70円台まで失速する場面も見られるなど、144円台半ばを挟んで相場は荒く上下。昨日から急変動を繰り返した円相場は落ち着きを取り戻せておらず、総じて不安定な動きとなった。
 なお、米ミシガン大学が発表した12月消費者態度指数(速報値)は69.4と市場予想(62.0)を上回る結果となったが、消費者の期待インフレ率は1年先・5年先とも市場予想を下回った。

 ユーロドルはさえない。24時時点では1.0756ドルと22時時点(1.0778ドル)と比べて0.0022ドル程度のユーロ安水準となった。米雇用統計の発表後は米長期金利の上昇とともに1.0724ドルまで下押し。その後はいったん下げ止まったものの、戻りも限られた。

 ユーロ円は24時時点では154.96円と22時時点(155.58円)と比べて62銭程度のユーロ安水準だった。米指標後はドル円につれて155円台を中心に上下したが、徐々にユーロドル下落の影響から上値が重くなった。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.50円 - 145.21円
ユーロドル:1.0724ドル - 1.0801ドル
ユーロ円:153.87円 - 156.00円

(岩間)
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