NY為替見通し=米国経済指標や米10年債利回りの動向などに要注目か

 本日のNY為替市場のドル円は、米10年債利回りの動向を注視しながら、米国の経済指標を見極めていくことになる。

 米10年債利回りは、来年の米連邦公開市場委員会(FOMC)での3回の利下げ(x▲0.25%=▲0.75%)が示唆されたことで、200日移動平均線4.026%や節目の4.0%を割り込み、一時3.88%台まで低下した。本日も、米10年債利回りの動向を注視しながらの相場展開が予想される。
 米10年債利回りが3.88%台の水準は、7月27日以来であり、当日のドル円は138円台まで売られていた。

 12月米ニューヨーク連銀製造業景気指数の予想は2.0、11月米鉱工業生産の予想は前月比+0.3%、設備稼働率の予想は79.1%、12月米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値の予想は49.3となっている。

 アトランタ地区連銀の予測モデル「GDPナウ」では、米国の第4四半期の景況感悪化の可能性が示されており、経済指標のリスクシナリオは、予想を下回った場合となる。
 すなわち、景況感の悪化が確認された場合、来年のFOMCでの利下げがドット・プロット(金利予測分布図)の3回ではなく、フェドウオッチのような6回になる可能性が高まることになる。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、12月14日の高値の142.90円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、12月14日の安値の140.97円。



(山下)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。