ドル円、143.60円付近まで持ち直し 日銀総裁は物価目標に向けて慎重な姿勢

 ドル円は底堅い。植田日銀総裁が「基調的な物価上昇率、2%に向け上昇する確度高まっている」と発言したことで142.55円付近まで急落する場面があったが、長続きしていない。同総裁は「チャレンジング発言、仕事の取組み姿勢一般に対するもの」と述べ、市場の早期マイナス金利解除に対する思惑を否定したほか、「物価安定目標を十分な確度をもって見通せる段階にはない」「確度は上がっているが閾値に達するにはもう少し情報見たい」と物価目標達成に向けて慎重な姿勢を示したことで143.60円付近まで持ち直している。

(越後)
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