ニューヨーク外国為替市場概況・20日 ドル円、4日ぶり反落

 20日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに反落。終値は143.57円と前営業日NY終値(143.84円)と比べて27銭程度のドル安水準だった。20時過ぎに一時143.27円と日通し安値を付けたものの、12月米消費者信頼感指数が110.7と予想の104.0を上回ったことなどが相場を下支えすると143.94円付近まで下げ渋った。
 ただ、引けにかけては再び上値が重くなった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時3.8455%前後と7月27日以来の低水準を付けたことが相場の重しとなったほか、米国株の下落に伴う円買い・ドル売りが入り143.54円付近まで下押しした。

 ユーロドルは3日ぶりに反落。終値は1.0942ドルと前営業日NY終値(1.0981ドル)と比べて0.0039ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると1.0976ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、NY午後に入ると失速した。米国株安を背景にリスク・オフのドル買いが入ると、6時過ぎに一時1.0930ドルと日通し安値を更新した。
 なお、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁は「追加利上げは不要、現行水準を維持すべき」「利下げはすべきだが、直ちにではない」などと述べたと伝わった。

 ユーロ円も3日ぶりに反落。終値は157.10円と前営業日NY終値(157.95円)と比べて85銭程度のユーロ安水準。21時前に一時156.79円と本日安値を付けたものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げ、1時過ぎには157.73円付近まで下げ渋った。もっとも、引けにかけては米国株相場の下落に伴う円買い・ユーロ売りが入り、157.03円付近まで押し戻された。

本日の参考レンジ
ドル円:143.27円 - 144.10円
ユーロドル:1.0930ドル - 1.0985ドル
ユーロ円:156.79円 - 158.12円

(中村)
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