NY株見通し-経済指標や要人発言を受けた米10年債利回りに注目

 今晩は米国債利回りに注目。昨日は予想を上回る強い結果となった12月小売売上高を受けて米10年債利回りが上昇したことで主要3指数がそろって下落。ダウ平均は94.45ドル安(-0.25%)と3日続落し、S&P500とナスダック総合はそれぞれ0.56%安、0.59%安となり、ともに2日続落した。週初来ではダウ平均が0.87%安、S&P500が0.93%安、ナスダック総合が0.78%安となり、年初来ではダウ平均が1.12%安、S&P500が0.64%安、ナスダック総合が1.04%安となった。米10年債利回りは先週末の3.950%から一時4.129%まで上昇し、4.105%で終了した。

 今晩は先行きの利下げ見通しを巡り、引き続き米10年債利回りに注目する展開か。CMEのフェド・ウォッチが示す3月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は1週間前の67%から57%に低下したものの、早期利下げ期待は根強く、今晩発表される新規失業保険申請件数などの経済指標や、金融当局者の発言などを受けた米10年債利回りの動向が注目される。

 今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数のほか、12月住宅着工件数、12月建設許可件数など。要人発言はボスティック米アトランタ連銀総裁など。企業決算は寄り前にM&Tバンク、キーコープ、ファスナル、引け後にPPGインダストリーズ、JBハント・トランスポートなどが発表予定。(執筆:1月18日、14:00) 
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