NYマーケットダイジェスト・19日 NYダウ史上最高値・ドル失速
(19日終値)
ドル・円相場:1ドル=148.12円(前営業日比▲0.04円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.47円(△0.32円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0898ドル(△0.0022ドル)
ダウ工業株30種平均:37863.80ドル(△395.19ドル)
ナスダック総合株価指数:15310.97(△255.32)
10年物米国債利回り:4.12%(▲0.02%)
WTI原油先物2月限:1バレル=73.41ドル(▲0.67ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2029.3ドル(△7.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)
78.8 69.7
12月米中古住宅販売件数
前月比 ▲1.0% 0.8%
年率換算件数 378万件 382万件
11月対米証券投資動向
短期債を含む 2602億ドル ▲622億ドル・改
短期債を除く 1261億ドル 34億ドル・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小幅に下落。日銀の早期政策修正観測が後退する一方、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測は後退しており、円売り・ドル買いが出やすい地合いだった。東京市場では一時148.80円と昨年11月28日以来の高値を付けた。
ただ、NY市場に限れば上値が重い展開に。米ミシガン大学が公表した1月米消費者調査で、消費者態度指数(速報値)が予想を上回ると一時148.53円付近まで上げたものの、同時に発表された消費者の期待インフレが予想を下回ったためすぐに失速。12月米中古住宅販売件数が予想より弱い内容となったことも相場の重しとなり、148.03円付近まで下押しした。
一時は4.1957%前後と昨年12月13日以来の高水準を記録した米10年債利回りが4.11%台まで低下したこともドル売りを誘った。
・ユーロドルは反発。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行すると、23時30分過ぎに一時1.0866ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.0847ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。米消費者の期待インフレが下振れしたこともユーロ買い・ドル売りを促した。米長期金利が低下に転じたことも相場の支援材料となり、取引終了間際に1.0898ドルと日通し高値を更新した。
米株式市場ではダウ工業株30種平均やS&P500種株価指数が史上最高値を更新。リスク・オンのドル売りも出やすかった。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは23時30分過ぎに103.55まで上昇したものの、取引終了間際に103.24まで一転下落した。
・ユーロ円も反発。東京時間に一時161.86円と昨年11月30日以来の高値を付けたものの、欧州時間に入ると一転下落。19時30分前に一時160.82円と日通し安値を更新した。
ただ、前日の安値160.65円がサポートとして働くと徐々に買い戻しが入り、161.51円付近まで持ち直した。ユーロドルの上昇や米国株高に伴う円売り・ユーロ買いが出た。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、史上最高値を更新した。序盤は下げに転じる場面もあったが、売り一巡後は買い戻しが優勢に。人工知能(AI)関連事業を巡る楽観的な見方から半導体や大型ハイテク株が積極的に買われ、相場を押し上げた。ミシガン大学が発表した1月の米消費者態度指数(速報値)が予想を上回ったことも、経済のソフトランディング(軟着陸)を見込んだ買いにつながった。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、2022年1月以来2年ぶりの高値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日ぶりに反発。FRB高官から早期利下げ観測をけん制する発言が相次ぐ中、債券売りが優勢になると、利回りは一時4.1957%前後と昨年12月13日以来の高水準を更新した。ただ、足もとで相場下落が続いたあとだけに、引けにかけてはポジション調整目的の買いが強まり上げに転じた。
・原油先物相場は3日ぶりに反落。中東情勢の緊迫化を背景にしたエネルギー供給不安が相場を下支えした一方、週末を控えて高値警戒感などから持ち高調整目的の売りも目立った。
・金先物相場は続伸。外国為替市場でややドル安が進み、ドル建てで取引される金相場の割安感が意識された。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=148.12円(前営業日比▲0.04円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.47円(△0.32円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0898ドル(△0.0022ドル)
ダウ工業株30種平均:37863.80ドル(△395.19ドル)
ナスダック総合株価指数:15310.97(△255.32)
10年物米国債利回り:4.12%(▲0.02%)
WTI原油先物2月限:1バレル=73.41ドル(▲0.67ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2029.3ドル(△7.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)
78.8 69.7
12月米中古住宅販売件数
前月比 ▲1.0% 0.8%
年率換算件数 378万件 382万件
11月対米証券投資動向
短期債を含む 2602億ドル ▲622億ドル・改
短期債を除く 1261億ドル 34億ドル・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小幅に下落。日銀の早期政策修正観測が後退する一方、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測は後退しており、円売り・ドル買いが出やすい地合いだった。東京市場では一時148.80円と昨年11月28日以来の高値を付けた。
ただ、NY市場に限れば上値が重い展開に。米ミシガン大学が公表した1月米消費者調査で、消費者態度指数(速報値)が予想を上回ると一時148.53円付近まで上げたものの、同時に発表された消費者の期待インフレが予想を下回ったためすぐに失速。12月米中古住宅販売件数が予想より弱い内容となったことも相場の重しとなり、148.03円付近まで下押しした。
一時は4.1957%前後と昨年12月13日以来の高水準を記録した米10年債利回りが4.11%台まで低下したこともドル売りを誘った。
・ユーロドルは反発。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行すると、23時30分過ぎに一時1.0866ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.0847ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。米消費者の期待インフレが下振れしたこともユーロ買い・ドル売りを促した。米長期金利が低下に転じたことも相場の支援材料となり、取引終了間際に1.0898ドルと日通し高値を更新した。
米株式市場ではダウ工業株30種平均やS&P500種株価指数が史上最高値を更新。リスク・オンのドル売りも出やすかった。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは23時30分過ぎに103.55まで上昇したものの、取引終了間際に103.24まで一転下落した。
・ユーロ円も反発。東京時間に一時161.86円と昨年11月30日以来の高値を付けたものの、欧州時間に入ると一転下落。19時30分前に一時160.82円と日通し安値を更新した。
ただ、前日の安値160.65円がサポートとして働くと徐々に買い戻しが入り、161.51円付近まで持ち直した。ユーロドルの上昇や米国株高に伴う円売り・ユーロ買いが出た。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、史上最高値を更新した。序盤は下げに転じる場面もあったが、売り一巡後は買い戻しが優勢に。人工知能(AI)関連事業を巡る楽観的な見方から半導体や大型ハイテク株が積極的に買われ、相場を押し上げた。ミシガン大学が発表した1月の米消費者態度指数(速報値)が予想を上回ったことも、経済のソフトランディング(軟着陸)を見込んだ買いにつながった。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、2022年1月以来2年ぶりの高値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日ぶりに反発。FRB高官から早期利下げ観測をけん制する発言が相次ぐ中、債券売りが優勢になると、利回りは一時4.1957%前後と昨年12月13日以来の高水準を更新した。ただ、足もとで相場下落が続いたあとだけに、引けにかけてはポジション調整目的の買いが強まり上げに転じた。
・原油先物相場は3日ぶりに反落。中東情勢の緊迫化を背景にしたエネルギー供給不安が相場を下支えした一方、週末を控えて高値警戒感などから持ち高調整目的の売りも目立った。
・金先物相場は続伸。外国為替市場でややドル安が進み、ドル建てで取引される金相場の割安感が意識された。
(中村)