ニューヨーク外国為替市場概況・6日 ドル円、3日ぶり反落

 6日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反落。終値は147.94円と前営業日NY終値(148.68円)と比べて74銭程度のドル安水準だった。20時過ぎに一時148.79円と日通し高値を付けたものの、前日に付けた年初来高値148.89円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。好調な米3年債入札を受けて米10年債利回りが4.07%台まで低下したことも相場の重しとなった。前日の安値148.27円を下抜けて一時147.83円まで値を下げた。
 なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するメスター米クリーブランド連銀総裁は「インフレが低下しなければFRBは現行政策を維持」「時期尚早の利下げは間違い」「年内に3回の利下げを依然として見込む」「利下げを急ぐ必要性があるとは思わない」などと述べたが、相場の反応は限られた。

 ユーロドルは3日ぶりに小反発。終値は1.0755ドルと前営業日NY終値(1.0743ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ高水準となった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行すると一時1.0723ドルと前日の安値に面合わせしたものの、売り一巡後は下げ渋った。米長期金利が低下に転じたことで全般ドル売りが優勢になると、6時前に1.0757ドル付近まで持ち直した。
 ただ、ユーロの戻りは鈍かった。ユーロ豪ドルなどユーロクロスの下落が相場の重し。ユーロ豪ドルは一時1.6481豪ドル、ユーロNZドルは1.7683NZドル、ユーロポンドは0.8533ポンドまで値を下げた。

 ユーロ円は続落。終値は159.11円と前営業日NY終値(159.73円)と比べて62銭程度のユーロ安水準。ドル円の下落につれた売りが強まると前日の安値159.39円を下抜けて一時158.97円と日通し安値を更新した。ユーロクロスの下落につれた売りも出た。

本日の参考レンジ
ドル円:147.83円 - 148.79円
ユーロドル:1.0723ドル - 1.0762ドル
ユーロ円:158.97円 - 159.87円

(中村)
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