NYマーケットダイジェスト・12日 NYダウ史上最高値・ビットコイン上昇・ドル底堅い
(12日終値)
ドル・円相場:1ドル=149.35円(前営業日比△0.06円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.88円(▲0.12円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0772ドル(▲0.0012ドル)
ダウ工業株30種平均:38797.38ドル(△125.69ドル)
ナスダック総合株価指数:15942.55(▲48.11)
10年物米国債利回り:4.18%(△0.01%)
WTI原油先物3月限:1バレル=76.92ドル(△0.08ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2033.0ドル(▲5.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米財政収支 219億ドルの赤字 1294億ドルの赤字
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小反発。米10年債利回りが4.14%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行。21時30分前に一時148.93円と日通し安値を更新した。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。日銀の低金利政策が続くとの見方が強まる中、日経平均先物の大幅上昇とともにリスク選好の円売り・ドル買いが出た。米10年債利回りが4.19%台まで上昇したこともドル買いを促し、1時過ぎには一時149.48円と日通し高値を更新した。
もっとも、9日に付けた年初来高値149.58円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米10年債利回りが再び低下したことも相場の重し。
・ユーロドルは5日ぶりに小反落。米長期金利が上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行し、0時30分前に1.0756ドルと日通し安値を付けたものの、5・6日の安値1.0723ドルがサポートとして意識されると下げ渋った。米長期金利が再び低下したこともユーロ買い・ドル売りを誘った。
なお、ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事は「利下げが近い将来、適切になるとは考えていない」「FRBがいつ、どの程度利下げを行うか予測するには時期尚早」と述べ、市場の早期利下げ観測をけん制した。
・ユーロ円は4日ぶりに小幅反落。22時前に一時160.38円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり161.06円付近まで切り返した。ドル円の上昇につれた買いが入ったほか、日経平均先物の上昇に伴うリスク・オンの円売りが出た。
なお、ナイト・セッションの日経平均先物3月物は9日の大証終値比700円高の3万7590円まで上昇する場面があった。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは堅調だった。対ドルでは一時5万0327ドル前後と2021年12月以来の高値を付けたほか、対円では750万円台と21年11月以来の高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、史上最高値を更新した。米経済の軟着陸(ソフトランディング)への期待から買いが入ったものの、明日13日に1月米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて様子見ムードも強く、上値は限定的だった。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日ぶりに反落。足もとで相場上昇が続いたあとだけに利益確定目的の売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは小幅続落。明日13日の1月米CPIの発表を前に様子見ムードが強く、大きな方向感は出なかった。
・原油先物相場は6日続伸。米長期金利の上昇に連れてドルが強含むと、ドルで取引される原油先物価格は割高感から弱含む場面があった。しかしながら、親イラン武装組織フーシ派が、再び紅海で商船を攻撃したと伝わったこともあり、本日も緊迫した中東情勢が原油先物を支え6日続伸して引けた。
・金先物相場は3日続落。日本と中国市場が休場ということで商いは低調だったが、米10年債利回りが一時年初来高値を付けたことで、金利のつかない金先物は売りが優勢となった。また、ドルが底堅い動きになったことで、ドルで取引される金先物は割高感もあり上値が抑えられた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.35円(前営業日比△0.06円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.88円(▲0.12円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0772ドル(▲0.0012ドル)
ダウ工業株30種平均:38797.38ドル(△125.69ドル)
ナスダック総合株価指数:15942.55(▲48.11)
10年物米国債利回り:4.18%(△0.01%)
WTI原油先物3月限:1バレル=76.92ドル(△0.08ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2033.0ドル(▲5.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米財政収支 219億ドルの赤字 1294億ドルの赤字
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小反発。米10年債利回りが4.14%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行。21時30分前に一時148.93円と日通し安値を更新した。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。日銀の低金利政策が続くとの見方が強まる中、日経平均先物の大幅上昇とともにリスク選好の円売り・ドル買いが出た。米10年債利回りが4.19%台まで上昇したこともドル買いを促し、1時過ぎには一時149.48円と日通し高値を更新した。
もっとも、9日に付けた年初来高値149.58円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米10年債利回りが再び低下したことも相場の重し。
・ユーロドルは5日ぶりに小反落。米長期金利が上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行し、0時30分前に1.0756ドルと日通し安値を付けたものの、5・6日の安値1.0723ドルがサポートとして意識されると下げ渋った。米長期金利が再び低下したこともユーロ買い・ドル売りを誘った。
なお、ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事は「利下げが近い将来、適切になるとは考えていない」「FRBがいつ、どの程度利下げを行うか予測するには時期尚早」と述べ、市場の早期利下げ観測をけん制した。
・ユーロ円は4日ぶりに小幅反落。22時前に一時160.38円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり161.06円付近まで切り返した。ドル円の上昇につれた買いが入ったほか、日経平均先物の上昇に伴うリスク・オンの円売りが出た。
なお、ナイト・セッションの日経平均先物3月物は9日の大証終値比700円高の3万7590円まで上昇する場面があった。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは堅調だった。対ドルでは一時5万0327ドル前後と2021年12月以来の高値を付けたほか、対円では750万円台と21年11月以来の高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、史上最高値を更新した。米経済の軟着陸(ソフトランディング)への期待から買いが入ったものの、明日13日に1月米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて様子見ムードも強く、上値は限定的だった。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日ぶりに反落。足もとで相場上昇が続いたあとだけに利益確定目的の売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは小幅続落。明日13日の1月米CPIの発表を前に様子見ムードが強く、大きな方向感は出なかった。
・原油先物相場は6日続伸。米長期金利の上昇に連れてドルが強含むと、ドルで取引される原油先物価格は割高感から弱含む場面があった。しかしながら、親イラン武装組織フーシ派が、再び紅海で商船を攻撃したと伝わったこともあり、本日も緊迫した中東情勢が原油先物を支え6日続伸して引けた。
・金先物相場は3日続落。日本と中国市場が休場ということで商いは低調だったが、米10年債利回りが一時年初来高値を付けたことで、金利のつかない金先物は売りが優勢となった。また、ドルが底堅い動きになったことで、ドルで取引される金先物は割高感もあり上値が抑えられた。
(中村)