ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、急伸

 13日のニューヨーク外国為替市場でドル円は急伸。24時時点では150.53円と22時時点(149.34円)と比べて1円19銭程度のドル高水準だった。米労働省が発表した1月米消費者物価指数(CPI)が前月比0.3%/前年比3.1%と予想の前月比0.2%/前年比2.9%を上回り、エネルギーと食品を除くコア指数が前月比0.4%/前年比3.9%と予想の前月比0.3%/前年比3.7%より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。23時過ぎには一時150.58円と昨年11月17日以来の高値を更新した。
 なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.2907%前後と昨年12月4日以来の高水準を付けた。市場では「CPIコア指数が8カ月ぶりの大幅上昇となり、根強いインフレを示唆した」との指摘があった。

 ユーロドルは下落。24時時点では1.0718ドルと22時時点(1.0785ドル)と比べて0.0067ドル程度のユーロ安水準だった。米CPIの上振れをきっかけに全般ドル買いが優勢になると、サポートとして意識されていた5・6日の安値1.0723ドルを下抜けて一時1.0701ドルと昨年11月14日以来の安値を付けた。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.87と昨年11月14日以来約3カ月ぶりの高値を付けた。

 ユーロ円は小幅高。24時時点では161.35円と22時時点(161.07円)と比べて28銭程度のユーロ高水準。ユーロドルの下落につれた売りが出た半面、ドル円の上昇につれた買いが入り一時161.38円と日通し高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.27円 - 150.58円
ユーロドル:1.0701ドル - 1.0795ドル
ユーロ円:160.79円 - 161.38円


(中村)
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