東京外国為替市場概況・12時 ドル円、底堅い

 16日の東京外国為替市場でドル円は底堅い。12時時点では150.28円とニューヨーク市場の終値(149.93円)と比べて35銭程度のドル高水準だった。鈴木財務相の「円安、プラスマイナス両面あるがマイナスの方に懸念を持っている」などの発言もあったが、特段の大きな反応はなかった。しかし国会に出席した植田日銀総裁の「マイナス金利解除などを実施しても緩和的な金融環境が当面続く可能性が高い」などの発言には円売りで反応。時間外取引で米10年債利回りが4.25%付近を維持して推移するなか、ドル円は150.29円まで上値を広げた。

 ユーロ円は小高い。12時時点では161.70円とニューヨーク市場の終値(161.52円)と比べて18銭程度のユーロ高水準だった。底堅いドル円と、戻りの鈍いユーロドルの動きに挟まれ当初は方向感がなかった。ただ、日銀総裁の緩和継続姿勢に関する国会発言を受けると161.72円までじり高となった。

 ユーロドルは戻りが鈍い。12時時点では1.0760ドルとニューヨーク市場の終値(1.0772ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の動きをにらんで1.0760ドルまで重く推移した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.83円 - 150.29円
ユーロドル:1.0760ドル - 1.0777ドル
ユーロ円:161.45円 - 161.72円

(関口)
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