欧州マーケットダイジェスト・16日 株まちまち・金利低下・円失速
(16日終値:17日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=140.67円(16日15時時点比△0.48円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.47円(△0.89円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1123ドル(△0.0025ドル)
FTSE100種総合株価指数:8278.44(前営業日比△5.35)
ドイツ株式指数(DAX):18633.11(▲66.29)
10年物英国債利回り:3.759%(▲0.009%)
10年物独国債利回り:2.122%(▲0.026%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
8月スイス生産者輸入価格
(前月比) 0.2% 0.0%
7月ユーロ圏貿易収支
(季調済) 155億ユーロの黒字 170億ユーロの黒字・改
(季調前) 212億ユーロの黒字 223億ユーロの黒字
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は持ち直した。米連邦準備理事会(FRB)が17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利下げに踏み切るとの観測を背景に、日本時間夕刻には一時139.58円と昨年7月28日以来約1年2カ月ぶりの安値を付けた。なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、FOMCで0.25%の利下げを予想する確率は39%に低下した一方、0.50%の利下げを予想する確率は61%に上昇し、0.25%の利下げ確率を上回った。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。9月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を上回り、米景気の底堅さが示されるとドルを買い戻す動きが活発化。1時前には140.91円付近まで値を上げた。もっとも、アジア時間に付けた日通し高値140.93円が目先戻りの目処として意識されると伸び悩んだ。米10年債利回りが再び低下に転じたことも相場の重し。
・ユーロドルは買い先行後、もみ合い。米大幅利下げ観測を背景にユーロ買い・ドル売りが進行。22時30分過ぎに一時1.1138ドルと日通し高値を付けた。ただ、6日の高値1.1155ドルが目先レジスタンスとして意識されると上昇は一服し、1.11ドル台前半でのもみ合いに転じた。米経済指標の上振れも相場の上値を抑えた。
・ポンドドルは上昇。今週は米国のほか英国でも金融政策が公表される。米国では利下げが確実視される一方、英国では追加利下げを見送るとの予想が多くポンド買い・ドル売りが入った。22時過ぎには一時1.3214ドルと日通し高値を付けた。
・ユーロ円は底堅い動き。日本時間夕刻に一時155.15円と8月5日以来の安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。1時30分過ぎには一時156.67円と日通し高値を更新した。ドル円の持ち直しにつれた動きとなった。なお、市場では「8月5日の安値154.42円が重要なサポートとして意識される」との指摘があった。
・ロンドン株式相場は小幅ながら3日続伸。米国での大幅利下げ観測から前週末の米国株相場が上昇すると英株にも買いが先行したものの、19日の英中銀金融政策委員会(MPC)を前に大きな方向感は出なかった。アストラゼネカなど医薬品株の一角が買われたほか、リオ・ティントなど素材株の一部が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は4日ぶりに小反落。反落して始まった後は徐々に値動きが鈍った。17-18日のFOMCを前に方向感が出にくい面もあったようだ。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(2.60%安)やザルトリウス(2.60%安)、ブレンターク(1.88%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=140.67円(16日15時時点比△0.48円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.47円(△0.89円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1123ドル(△0.0025ドル)
FTSE100種総合株価指数:8278.44(前営業日比△5.35)
ドイツ株式指数(DAX):18633.11(▲66.29)
10年物英国債利回り:3.759%(▲0.009%)
10年物独国債利回り:2.122%(▲0.026%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
8月スイス生産者輸入価格
(前月比) 0.2% 0.0%
7月ユーロ圏貿易収支
(季調済) 155億ユーロの黒字 170億ユーロの黒字・改
(季調前) 212億ユーロの黒字 223億ユーロの黒字
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は持ち直した。米連邦準備理事会(FRB)が17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利下げに踏み切るとの観測を背景に、日本時間夕刻には一時139.58円と昨年7月28日以来約1年2カ月ぶりの安値を付けた。なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、FOMCで0.25%の利下げを予想する確率は39%に低下した一方、0.50%の利下げを予想する確率は61%に上昇し、0.25%の利下げ確率を上回った。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。9月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を上回り、米景気の底堅さが示されるとドルを買い戻す動きが活発化。1時前には140.91円付近まで値を上げた。もっとも、アジア時間に付けた日通し高値140.93円が目先戻りの目処として意識されると伸び悩んだ。米10年債利回りが再び低下に転じたことも相場の重し。
・ユーロドルは買い先行後、もみ合い。米大幅利下げ観測を背景にユーロ買い・ドル売りが進行。22時30分過ぎに一時1.1138ドルと日通し高値を付けた。ただ、6日の高値1.1155ドルが目先レジスタンスとして意識されると上昇は一服し、1.11ドル台前半でのもみ合いに転じた。米経済指標の上振れも相場の上値を抑えた。
・ポンドドルは上昇。今週は米国のほか英国でも金融政策が公表される。米国では利下げが確実視される一方、英国では追加利下げを見送るとの予想が多くポンド買い・ドル売りが入った。22時過ぎには一時1.3214ドルと日通し高値を付けた。
・ユーロ円は底堅い動き。日本時間夕刻に一時155.15円と8月5日以来の安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。1時30分過ぎには一時156.67円と日通し高値を更新した。ドル円の持ち直しにつれた動きとなった。なお、市場では「8月5日の安値154.42円が重要なサポートとして意識される」との指摘があった。
・ロンドン株式相場は小幅ながら3日続伸。米国での大幅利下げ観測から前週末の米国株相場が上昇すると英株にも買いが先行したものの、19日の英中銀金融政策委員会(MPC)を前に大きな方向感は出なかった。アストラゼネカなど医薬品株の一角が買われたほか、リオ・ティントなど素材株の一部が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は4日ぶりに小反落。反落して始まった後は徐々に値動きが鈍った。17-18日のFOMCを前に方向感が出にくい面もあったようだ。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(2.60%安)やザルトリウス(2.60%安)、ブレンターク(1.88%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)