欧州マーケットダイジェスト・13日 株高・金利低下・ドル弱含み
(13日終値:14日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=140.91円(13日15時時点比△0.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.15円(△0.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1081ドル(▲0.0001ドル)
FTSE100種総合株価指数:8273.09(前営業日比△32.12)
ドイツ株式指数(DAX):18699.40(△181.01)
10年物英国債利回り:3.768%(▲0.013%)
10年物独国債利回り:2.148%(▲0.002%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
8月仏消費者物価指数(CPI)改定値
(前月比) 0.5% 0.6%
(前年同月比) 1.8% 1.9%
7月ユーロ圏鉱工業生産
(前月比) ▲0.3% 0.0%・改
(前年比) ▲2.2% ▲4.1%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。日本時間夕刻に一時141.41円付近まで買い戻される場面もあったが、アジア時間に付けた日通し高値141.87円が目先戻りの目処として意識されると徐々に弱含んだ。
NYの取引時間帯に入り、8月米輸入物価指数が予想を下回ったことが分かると全般ドル売りが進行。市場では「トレーダーは来週17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.50%の利下げを40%の確率で織り込んでいる」との声が聞かれる中、一時140.29円と年初来安値を更新した。
なお、米連邦準備理事会(FRB)は17-18日のFOMCで利下げを決めることが確実視されているものの、焦点は利下げの有無ではなく利下げ幅。今週発表のインフレ指標を受けて、利下げ幅は0.25%との見方が優勢だったが、12日付の米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の記事を受けて0.50%の大幅利下げ観測が盛り返している。
もっとも、売り一巡後は下げ渋った。昨年12月28日の安値140.25円や節目の140.00円がサポートとして働くと1時30分過ぎに140.96円付近まで下げ幅を縮めた。9月米ミシガン大学消費者態度指数速報値が予想を上回ったことも相場を下支えした。
・ユーロドルはもみ合い。日本時間夕刻に一時1.1073ドル付近まで売られたものの、アジア時間に付けた日通し安値1.1070ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。米大幅利下げ観測を背景にユーロ買い・ドル売りが優勢になると、22時過ぎに一時1.1102ドルと日通し高値を更新した。ただ、米ミシガン消費者態度指数が予想を上回ったことが分かると1.1077ドル付近まで押し戻された。
欧州中央銀行(ECB)の金融イベントを終えたうえ、週末とあって様子見ムードが強く、方向感が出にくい面もあった。
・ユーロ円は日本時間夕刻に156.62円付近まで値を戻したものの、23時過ぎには155.62円と日通し安値を付けた。ただ、11日の安値155.46円が目先サポートとして働くと下げ渋った。総じてドル円につれた動きとなった。
・ロンドン株式相場は続伸。前日の米国株相場の上昇が投資家心理を支えた。米金利低下やドル安を背景に金先物価格が史上最高値を更新する中、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われた。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株も堅調だった。半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られた。
・フランクフルト株式相場は3日続伸。FRBが17-18日のFOMCで0.50%の大幅利下げを決める可能性が改めて意識されると、運用リスクを取りやすくなった投資家の買いが入った。個別ではザランド(10.30%高)やシーメンス・エナジー(9.44%高)、コメルツ銀行(4.17%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。米国債相場の上昇につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=140.91円(13日15時時点比△0.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.15円(△0.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1081ドル(▲0.0001ドル)
FTSE100種総合株価指数:8273.09(前営業日比△32.12)
ドイツ株式指数(DAX):18699.40(△181.01)
10年物英国債利回り:3.768%(▲0.013%)
10年物独国債利回り:2.148%(▲0.002%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
8月仏消費者物価指数(CPI)改定値
(前月比) 0.5% 0.6%
(前年同月比) 1.8% 1.9%
7月ユーロ圏鉱工業生産
(前月比) ▲0.3% 0.0%・改
(前年比) ▲2.2% ▲4.1%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。日本時間夕刻に一時141.41円付近まで買い戻される場面もあったが、アジア時間に付けた日通し高値141.87円が目先戻りの目処として意識されると徐々に弱含んだ。
NYの取引時間帯に入り、8月米輸入物価指数が予想を下回ったことが分かると全般ドル売りが進行。市場では「トレーダーは来週17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.50%の利下げを40%の確率で織り込んでいる」との声が聞かれる中、一時140.29円と年初来安値を更新した。
なお、米連邦準備理事会(FRB)は17-18日のFOMCで利下げを決めることが確実視されているものの、焦点は利下げの有無ではなく利下げ幅。今週発表のインフレ指標を受けて、利下げ幅は0.25%との見方が優勢だったが、12日付の米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の記事を受けて0.50%の大幅利下げ観測が盛り返している。
もっとも、売り一巡後は下げ渋った。昨年12月28日の安値140.25円や節目の140.00円がサポートとして働くと1時30分過ぎに140.96円付近まで下げ幅を縮めた。9月米ミシガン大学消費者態度指数速報値が予想を上回ったことも相場を下支えした。
・ユーロドルはもみ合い。日本時間夕刻に一時1.1073ドル付近まで売られたものの、アジア時間に付けた日通し安値1.1070ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。米大幅利下げ観測を背景にユーロ買い・ドル売りが優勢になると、22時過ぎに一時1.1102ドルと日通し高値を更新した。ただ、米ミシガン消費者態度指数が予想を上回ったことが分かると1.1077ドル付近まで押し戻された。
欧州中央銀行(ECB)の金融イベントを終えたうえ、週末とあって様子見ムードが強く、方向感が出にくい面もあった。
・ユーロ円は日本時間夕刻に156.62円付近まで値を戻したものの、23時過ぎには155.62円と日通し安値を付けた。ただ、11日の安値155.46円が目先サポートとして働くと下げ渋った。総じてドル円につれた動きとなった。
・ロンドン株式相場は続伸。前日の米国株相場の上昇が投資家心理を支えた。米金利低下やドル安を背景に金先物価格が史上最高値を更新する中、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われた。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株も堅調だった。半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られた。
・フランクフルト株式相場は3日続伸。FRBが17-18日のFOMCで0.50%の大幅利下げを決める可能性が改めて意識されると、運用リスクを取りやすくなった投資家の買いが入った。個別ではザランド(10.30%高)やシーメンス・エナジー(9.44%高)、コメルツ銀行(4.17%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。米国債相場の上昇につれた。
(中村)