欧州マーケットダイジェスト・11日 株まちまち・金利低下・円失速
(11日終値:12日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=142.20円(11日15時時点比△0.92円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.68円(△0.67円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1018ドル(▲0.0024ドル)
FTSE100種総合株価指数:8193.94(前営業日比▲12.04)
ドイツ株式指数(DAX):18330.27(△64.35)
10年物英国債利回り:3.761%(▲0.058%)
10年物独国債利回り:2.112%(▲0.019%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
7月英国内総生産(GDP)
(前月比) 0.0% 0.0%
7月英鉱工業生産
(前月比) ▲0.8% 0.8%
(前年同月比) ▲1.2% ▲1.4%
7月英製造業生産指数
(前月比) ▲1.0% 1.1%
7月英商品貿易収支
200.03億ポンドの赤字 188.94億ポンドの赤字
7月英貿易収支
75.14億ポンドの赤字 53.24億ポンドの赤字
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。東京市場では米大統領選候補者討論会で共和党のトランプ氏が劣勢との見方が台頭したほか、日銀の中川審議委員の発言を受けて円買い・ドル売りが優勢となり、一時140.71円と年初来安値を更新した。
ただ、欧米市場に入ると買い戻しが優勢となった。市場の注目が集まっていた8月米消費者物価指数(CPI)の結果を受けて、米大幅利下げ観測が後退すると全般ドル買いが活発化。22時前に一時142.54円と日通し高値を更新した。
その後、3.68%台まで上昇した米10年債利回りが低下に転じるとドル円にも売りが出て、24時前には141.25円付近まで下押しした。ダウ平均が一時740ドル超下落したほか、日経平均先物が大証終値比360円安の3万5410円まで急落したことも相場の重しとなった。
もっとも、米10年債利回りが再び上昇に転じるとドル円にも買い戻しが入った。日経平均先物が持ち直したことも相場の支援材料となり、2時30分過ぎには142.32円付近まで値を戻した。
・ユーロドルは失速。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが先行すると、一時1.1055ドルと日通し高値を付けたものの、米CPIの結果を受けて米大幅利下げ観測が後退すると全般ドル買いが優勢に。24時前に一時1.1002ドルと日通し安値を更新した。
ただ、売り一巡後は1.10ドル台前半で徐々に値動きが鈍った。明日12日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会の結果を見極めたいとの雰囲気もあり、積極的な売買は手控えられた。
・ユーロ円はアジア時間に一時155.50円まで売られたものの、欧州勢参入後は買い戻しが優勢に。22時過ぎには156.98円付近まで持ち直した。ただ、アジア時間に付けた日通し高値157.02円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。米国株や日経平均先物が下落したタイミングでリスク回避の円買いが強まると一時155.46円と日通し安値を更新した。
もっとも、ナスダック総合が上げに転じ、日経平均先物が持ち直すとユーロ円にも買い戻しが入り、156.79円付近まで値を戻している。
・ロンドン株式相場は小幅ながら続落。反発して始まったものの、8月米CPIの結果を受けて米国株相場が下落すると英株にも売りが波及した。レントキル・イニシャルやアシュテッド・グループなど資本財・サービス株が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。半面、リオ・ティントやアントファガスタなど素材株が買われた。
・フランクフルト株式相場は反発。米国株相場が下落すると独株にも売りが波及し下げに転じる場面もあったが、引けにかけて持ち直した。個別ではコメルツ銀行(16.55%高)やBMW(3.04%高)、ポルシェ(2.39%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=142.20円(11日15時時点比△0.92円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.68円(△0.67円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1018ドル(▲0.0024ドル)
FTSE100種総合株価指数:8193.94(前営業日比▲12.04)
ドイツ株式指数(DAX):18330.27(△64.35)
10年物英国債利回り:3.761%(▲0.058%)
10年物独国債利回り:2.112%(▲0.019%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
7月英国内総生産(GDP)
(前月比) 0.0% 0.0%
7月英鉱工業生産
(前月比) ▲0.8% 0.8%
(前年同月比) ▲1.2% ▲1.4%
7月英製造業生産指数
(前月比) ▲1.0% 1.1%
7月英商品貿易収支
200.03億ポンドの赤字 188.94億ポンドの赤字
7月英貿易収支
75.14億ポンドの赤字 53.24億ポンドの赤字
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。東京市場では米大統領選候補者討論会で共和党のトランプ氏が劣勢との見方が台頭したほか、日銀の中川審議委員の発言を受けて円買い・ドル売りが優勢となり、一時140.71円と年初来安値を更新した。
ただ、欧米市場に入ると買い戻しが優勢となった。市場の注目が集まっていた8月米消費者物価指数(CPI)の結果を受けて、米大幅利下げ観測が後退すると全般ドル買いが活発化。22時前に一時142.54円と日通し高値を更新した。
その後、3.68%台まで上昇した米10年債利回りが低下に転じるとドル円にも売りが出て、24時前には141.25円付近まで下押しした。ダウ平均が一時740ドル超下落したほか、日経平均先物が大証終値比360円安の3万5410円まで急落したことも相場の重しとなった。
もっとも、米10年債利回りが再び上昇に転じるとドル円にも買い戻しが入った。日経平均先物が持ち直したことも相場の支援材料となり、2時30分過ぎには142.32円付近まで値を戻した。
・ユーロドルは失速。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが先行すると、一時1.1055ドルと日通し高値を付けたものの、米CPIの結果を受けて米大幅利下げ観測が後退すると全般ドル買いが優勢に。24時前に一時1.1002ドルと日通し安値を更新した。
ただ、売り一巡後は1.10ドル台前半で徐々に値動きが鈍った。明日12日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会の結果を見極めたいとの雰囲気もあり、積極的な売買は手控えられた。
・ユーロ円はアジア時間に一時155.50円まで売られたものの、欧州勢参入後は買い戻しが優勢に。22時過ぎには156.98円付近まで持ち直した。ただ、アジア時間に付けた日通し高値157.02円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。米国株や日経平均先物が下落したタイミングでリスク回避の円買いが強まると一時155.46円と日通し安値を更新した。
もっとも、ナスダック総合が上げに転じ、日経平均先物が持ち直すとユーロ円にも買い戻しが入り、156.79円付近まで値を戻している。
・ロンドン株式相場は小幅ながら続落。反発して始まったものの、8月米CPIの結果を受けて米国株相場が下落すると英株にも売りが波及した。レントキル・イニシャルやアシュテッド・グループなど資本財・サービス株が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。半面、リオ・ティントやアントファガスタなど素材株が買われた。
・フランクフルト株式相場は反発。米国株相場が下落すると独株にも売りが波及し下げに転じる場面もあったが、引けにかけて持ち直した。個別ではコメルツ銀行(16.55%高)やBMW(3.04%高)、ポルシェ(2.39%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。
(中村)