ニューヨーク外国為替市場概況・16日 ユーロドル、小幅続伸

 16日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは小幅ながら3日続伸。終値は1.0777ドルと前営業日NY終値(1.0772ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準となった。米労働省が発表した1月米卸売物価指数(PPI)が前月比0.3%/前年比0.9%と予想の前月比0.1%/前年比0.6%を上回り、食品とエネルギーを除くコア指数が前月比0.5%/前年比2.0%と予想の前月比0.1%/前年比1.6%より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。22時30分過ぎに一時1.0732ドルと日通し安値を付けた。
 ただ、前日の安値1.0725ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが進んだ。市場では「米国の3連休を控えたポジション調整目的のドル売りが出た」との声も聞かれ、4時過ぎには一時1.0787ドルと日通し高値を更新した。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは米PPIの上振れを受けて一時104.67まで上昇したものの、4時30分前には104.17まで低下した。

 ドル円は3営業日ぶりに反発。終値は150.21円と前営業日NY終値(149.93円)と比べて28銭程度のドル高水準だった。予想を上回る米PPIを受けて一時150.65円と日通し高値を付けたものの、13日の1月米消費者物価指数(CPI)後に付けた年初来高値150.89円がレジスタンスとして意識されると失速した。週末を控えたポジション調整目的のドル売りが出ると150.09円付近まで下押しした。
 もっとも、日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いは出やすく、下押しも限定的だった。

 ユーロ円は上昇。終値は161.82円と前営業日NY終値(161.52円)と比べて30銭程度のユーロ高水準。日銀の低金利政策が続くとの見方が強まる中、フランスやドイツの株価指数が史上最高値を更新するとリスク・オンの円売りが出た。4時過ぎには一時161.95円と日通し高値を更新した。また、ポンド円は一時189.52円、豪ドル円は98.26円、NZドル円は92.12円まで値を上げた。

本日の参考レンジ
ドル円:149.83円 - 150.65円
ユーロドル:1.0732ドル - 1.0787ドル
ユーロ円:161.45円 - 161.95円

(中村)
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