欧州マーケットダイジェスト・20日 株安・金利低下・ドル安

(20日終値:21日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.90円(20日15時時点比▲0.52円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.06円(△0.09円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0812ドル(△0.0044ドル)
FTSE100種総合株価指数:7719.21(前営業日比▲9.29)
ドイツ株式指数(DAX):17068.43(▲23.83)
10年物英国債利回り:4.041%(▲0.067%)
10年物独国債利回り:2.373%(▲0.038%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
12月ユーロ圏経常収支(季調済)319億ユーロの黒字 225億ユーロの黒字・改
12月ユーロ圏建設支出
前月比                0.8%     ▲0.4%・改
前年比                1.9%     ▲1.9%・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は下落。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.24%台まで低下すると全般ドル売りが先行。前日の安値149.88円を下抜けて一時149.69円まで値を下げた。1月米景気先行指標総合指数が前月比0.4%低下と予想の0.3%低下を下回ったことも相場の重し。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.80まで低下した。
 ただ、5日の安値149.57円や一目均衡表転換線149.41円がサポートとして意識されると下げ渋った。2時30分前には149.96円付近まで下値を切り上げた。

・ユーロドルは強含み。米長期金利の低下などを手掛かりに全般ドル売りが優勢になると、12日の高値1.0806ドルを上抜けて一時1.0839ドルと2日以来の高値を付けた。ただ、200日移動平均線が位置する1.0827ドル付近がレジスタンスとして意識されると上昇は一服した。

・ポンドドルは全般ドル安が進んだ流れに沿って一時1.2669ドルまで上値を伸ばした。なお、ベイリー英中銀(BOE)総裁はこの日、英議会の財政委員会で「利下げ実施前に、インフレ率が目標を下回る必要はない」と述べたものの、利下げの時期については明言しなかった。

・ユーロ円は小幅高。ドル円の下落につれた売りが出た半面、ユーロドルの上昇につれた買いが入った。23時30分過ぎには一時162.36円と昨年11月28日以来約3カ月ぶりの高値を付けた。

・ロンドン株式相場は5日ぶりに小反落。前日まで4日続伸しており、利益確定売りが出やすかった。時間外の米株価指数先物が下落したことも相場の重し。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値下がりした。半面、バークレイズやロイズ・バンキング・グループなど金融株の一角には買いが入った。

・フランクフルト株式相場は小幅ながら続落。時間外の米株価指数先物が下落したことなどが相場の重しとなった。一部金融機関が目標株価を引き下げた風力発電機大手シーメンス・エナジーが4%超の下落となったほか、フレゼニウス(2.36%安)やポルシェ・オートモービル・ホールディング(2.00%安)などに売りが集まった。

・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。

(中村)
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