欧州マーケットダイジェスト・13日 株安・金利上昇・ドル高
(13日終値:14日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=150.78円(13日15時時点比△1.23円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.56円(△0.55円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0715ドル(▲0.0052ドル)
FTSE100種総合株価指数:7512.28(前営業日比▲61.41)
ドイツ株式指数(DAX):16880.83(▲156.52)
10年物英国債利回り:4.151%(△0.094%)
10年物独国債利回り:2.393%(△0.031%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月英雇用統計
失業率 4.0% 4.0%
失業保険申請件数 1.41万件 0.55万件・改
10-12月英失業率(ILO方式) 3.8% 4.2%
1月スイス消費者物価指数(CPI)
前月比 0.2% 0.0%
2月独ZEW景況感指数 19.9 15.2
2月ユーロ圏ZEW景況感指数 25.0 22.7
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。22時30分前に一時149.28円付近まで下押ししたものの、アジア時間に付けた日通し安値149.27円がサポートとして意識されると下げ渋った。米労働省が発表した1月米消費者物価指数(CPI)が前月比0.3%/前年比3.1%と予想の前月比0.2%/前年比2.9%を上回り、エネルギーと食品を除くコア指数が前月比0.4%/前年比3.9%と予想の前月比0.3%/前年比3.7%より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが活発化。3時前には一時150.80円と昨年11月16日以来の高値を更新した。
なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.2907%前後と昨年12月4日以来の高水準を付けた。市場では「CPIコア指数が8カ月ぶりの大幅上昇となり、根強いインフレを示唆した」との指摘があった。
・ユーロドルは22時30分前に一時1.0795ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.0806ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速した。米CPIの上振れをきっかけに全般ドル買いが優勢になると、サポートとして意識されていた5・6日の安値1.0723ドルを下抜けて一時1.0701ドルと昨年11月14日以来の安値を付けた。
ただ、売り一巡後は1.07ドル台前半で下げ渋った。1.0700ドルに観測されている買いオーダーや、同水準に設定されているオプション絡みの買いが相場を下支えした。
なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.88と昨年11月14日以来約3カ月ぶりの高値を付けた。
・ユーロ円は強含み。ユーロドルの下落につれた売りが出た半面、ドル円の上昇につれた買いが入り一時161.63円と日通し高値を更新した。
・ロンドン株式相場は反落。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、米インフレ指標の上振れをきっかけに米国株が下落すると英株にも売りが波及した。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、バークレイズやロイズ・バンキングなど金融株が値下がりした。半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株の一角には買いが入った。
・フランクフルト株式相場は反落。しばらくは小安い水準で推移していたものの、米インフレ指標の上振れをきっかけに米国株が下落すると独株にも売りが波及し下げ幅を広げた。前日に史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りも出やすかった。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(4.96%安)やSAP(2.98%安)、ボノビア(2.86%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=150.78円(13日15時時点比△1.23円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.56円(△0.55円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0715ドル(▲0.0052ドル)
FTSE100種総合株価指数:7512.28(前営業日比▲61.41)
ドイツ株式指数(DAX):16880.83(▲156.52)
10年物英国債利回り:4.151%(△0.094%)
10年物独国債利回り:2.393%(△0.031%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月英雇用統計
失業率 4.0% 4.0%
失業保険申請件数 1.41万件 0.55万件・改
10-12月英失業率(ILO方式) 3.8% 4.2%
1月スイス消費者物価指数(CPI)
前月比 0.2% 0.0%
2月独ZEW景況感指数 19.9 15.2
2月ユーロ圏ZEW景況感指数 25.0 22.7
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。22時30分前に一時149.28円付近まで下押ししたものの、アジア時間に付けた日通し安値149.27円がサポートとして意識されると下げ渋った。米労働省が発表した1月米消費者物価指数(CPI)が前月比0.3%/前年比3.1%と予想の前月比0.2%/前年比2.9%を上回り、エネルギーと食品を除くコア指数が前月比0.4%/前年比3.9%と予想の前月比0.3%/前年比3.7%より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが活発化。3時前には一時150.80円と昨年11月16日以来の高値を更新した。
なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.2907%前後と昨年12月4日以来の高水準を付けた。市場では「CPIコア指数が8カ月ぶりの大幅上昇となり、根強いインフレを示唆した」との指摘があった。
・ユーロドルは22時30分前に一時1.0795ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.0806ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速した。米CPIの上振れをきっかけに全般ドル買いが優勢になると、サポートとして意識されていた5・6日の安値1.0723ドルを下抜けて一時1.0701ドルと昨年11月14日以来の安値を付けた。
ただ、売り一巡後は1.07ドル台前半で下げ渋った。1.0700ドルに観測されている買いオーダーや、同水準に設定されているオプション絡みの買いが相場を下支えした。
なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.88と昨年11月14日以来約3カ月ぶりの高値を付けた。
・ユーロ円は強含み。ユーロドルの下落につれた売りが出た半面、ドル円の上昇につれた買いが入り一時161.63円と日通し高値を更新した。
・ロンドン株式相場は反落。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、米インフレ指標の上振れをきっかけに米国株が下落すると英株にも売りが波及した。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、バークレイズやロイズ・バンキングなど金融株が値下がりした。半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株の一角には買いが入った。
・フランクフルト株式相場は反落。しばらくは小安い水準で推移していたものの、米インフレ指標の上振れをきっかけに米国株が下落すると独株にも売りが波及し下げ幅を広げた。前日に史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りも出やすかった。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(4.96%安)やSAP(2.98%安)、ボノビア(2.86%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)