欧州マーケットダイジェスト・21日 株まちまち・金利上昇・円安
(21日終値:22日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=150.30円(21日15時時点比△0.32円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.46円(△0.24円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0807ドル(▲0.0008ドル)
FTSE100種総合株価指数:7662.51(前営業日比▲56.70)
ドイツ株式指数(DAX):17118.12(△49.69)
10年物英国債利回り:4.103%(△0.062%)
10年物独国債利回り:2.450%(△0.077%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)▲15.5 ▲16.1
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1月30-31日分)や米エヌビディアの決算を控えて、しばらくはもみ合いの展開が続いた。ただ、米長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇に転じると円売り・ドル買いが先行。日本時間夕刻の高値150.19円を上抜けて、一時150.39円と日通し高値を更新した。米10年債利回りは低調な米20年入札を受けて一時4.32%台まで上昇した。
なお、FOMCで投票権を有するバーキン米リッチモンド連銀総裁は「予想以上の伸びとなった1月の米消費者物価指数(CPI)と米卸売物価指数(PPI)を受けて、米連邦準備理事会(FRB)の金利決定はより困難になった」と述べた。
・ユーロドルは下値が堅かった。18時過ぎに一時1.0790ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.0762ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。0時過ぎに一時1.0820ドルと日通し高値を更新した。ただ、前日の高値1.0839ドルを上抜けることは出来なかった。米長期金利の上昇も相場の重し。
なお、ウンシュ・ベルギー中銀総裁は「利下げを期待するのは時期尚早」「賃金は高い。労働市場は逼迫している」などと述べ、市場の早期利下げ観測をけん制した。
・ユーロ円はしっかり。21時30分前に一時161.95円と日通し安値を付けたものの、前日の安値161.73円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。日銀の低金利政策が続くとの見方が強まる中、ナイト・セッションの日経平均先物が底堅く推移したことも相場の支援材料となり、2時過ぎに一時162.60円と昨年11月28日以来約3カ月ぶりの高値を付けた。
なお、ポンド円は一時189.77円、スイスフラン円は170.94円まで値を上げた。
・南アフリカランド円は行って来いの展開。南アフリカ財務省が年次予算を発表するとランド買いが先行し一時7.99円と昨年11月29日の高値に面合わせする場面があった。ただ、5月29日に総選挙を控える中、一本調子で上昇する展開にはならなかった。市場では「ラマポーザ大統領が議長(党首)を務める与党・アフリカ民族会議(ANC)は政権の座に就いて以来、過半数維持に向け最大の脅威に直面することになる」との指摘があった。
・ロンドン株式相場は続落。決算内容が嫌気されたHSBCホールディングス株が8%超急落すると他の金融株にも売りが波及した。同じく決算内容が嫌気されたグレンコアも軟調に推移し相場の重しとなった。半面、BPやシェルなどエネルギー株は買われた。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反発。中国当局がクオンツファンドによる取引の締め付けに乗り出し、相場急落を抑え込む措置を強化すると、この日の中国株が大幅に上昇。欧州の主要株式市場も買いが波及した。フランスの代表的な株価指数CAC40は史上最高値を更新した。
・欧州債券相場は下落。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=150.30円(21日15時時点比△0.32円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.46円(△0.24円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0807ドル(▲0.0008ドル)
FTSE100種総合株価指数:7662.51(前営業日比▲56.70)
ドイツ株式指数(DAX):17118.12(△49.69)
10年物英国債利回り:4.103%(△0.062%)
10年物独国債利回り:2.450%(△0.077%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)▲15.5 ▲16.1
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1月30-31日分)や米エヌビディアの決算を控えて、しばらくはもみ合いの展開が続いた。ただ、米長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇に転じると円売り・ドル買いが先行。日本時間夕刻の高値150.19円を上抜けて、一時150.39円と日通し高値を更新した。米10年債利回りは低調な米20年入札を受けて一時4.32%台まで上昇した。
なお、FOMCで投票権を有するバーキン米リッチモンド連銀総裁は「予想以上の伸びとなった1月の米消費者物価指数(CPI)と米卸売物価指数(PPI)を受けて、米連邦準備理事会(FRB)の金利決定はより困難になった」と述べた。
・ユーロドルは下値が堅かった。18時過ぎに一時1.0790ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.0762ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。0時過ぎに一時1.0820ドルと日通し高値を更新した。ただ、前日の高値1.0839ドルを上抜けることは出来なかった。米長期金利の上昇も相場の重し。
なお、ウンシュ・ベルギー中銀総裁は「利下げを期待するのは時期尚早」「賃金は高い。労働市場は逼迫している」などと述べ、市場の早期利下げ観測をけん制した。
・ユーロ円はしっかり。21時30分前に一時161.95円と日通し安値を付けたものの、前日の安値161.73円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。日銀の低金利政策が続くとの見方が強まる中、ナイト・セッションの日経平均先物が底堅く推移したことも相場の支援材料となり、2時過ぎに一時162.60円と昨年11月28日以来約3カ月ぶりの高値を付けた。
なお、ポンド円は一時189.77円、スイスフラン円は170.94円まで値を上げた。
・南アフリカランド円は行って来いの展開。南アフリカ財務省が年次予算を発表するとランド買いが先行し一時7.99円と昨年11月29日の高値に面合わせする場面があった。ただ、5月29日に総選挙を控える中、一本調子で上昇する展開にはならなかった。市場では「ラマポーザ大統領が議長(党首)を務める与党・アフリカ民族会議(ANC)は政権の座に就いて以来、過半数維持に向け最大の脅威に直面することになる」との指摘があった。
・ロンドン株式相場は続落。決算内容が嫌気されたHSBCホールディングス株が8%超急落すると他の金融株にも売りが波及した。同じく決算内容が嫌気されたグレンコアも軟調に推移し相場の重しとなった。半面、BPやシェルなどエネルギー株は買われた。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反発。中国当局がクオンツファンドによる取引の締め付けに乗り出し、相場急落を抑え込む措置を強化すると、この日の中国株が大幅に上昇。欧州の主要株式市場も買いが波及した。フランスの代表的な株価指数CAC40は史上最高値を更新した。
・欧州債券相場は下落。
(中村)