NYマーケットダイジェスト・21日 株まちまち・金利上昇・円安
(21日終値)
ドル・円相場:1ドル=150.30円(前営業日比△0.29円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.62円(△0.50円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0819ドル(△0.0011ドル)
ダウ工業株30種平均:38612.24ドル(△48.44ドル)
ナスダック総合株価指数:15580.87(▲49.91)
10年物米国債利回り:4.32%(△0.05%)
WTI原油先物4月限:1バレル=77.91ドル(△0.87ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2034.3ドル(▲5.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲10.6% ▲3.3%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。米長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇に転じると円売り・ドル買いが先行。低調な米20年入札を受けて米10年債利回りが4.32%台まで上昇するとドル買いがさらに強まり、一時150.39円と日通し高値を更新した。ただ、前日の高値150.44円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
なお、米連邦準備理事会(FRB)がこの日公表した1月30-31日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)では「大半の当局者は急速な利下げのリスクを指摘した」ことが明らかになったほか、「一部の当局者は2%の目標に向けた進展が停滞しかねないとの懸念を示した」と伝わった。また、ボウマンFRB理事はイベントで「利下げ時期が今ではないことは確かだ」と話した。
・ユーロドルは小幅ながら6日続伸。日本時間夕刻に一時1.0790ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.0762ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。欧州債利回りの上昇なども相場の押し上げ要因となり、4時過ぎに1.0824ドルと日通し高値を更新した。ただ、前日の高値1.0839ドルを上抜けることは出来なかった。
なお、ウンシュ・ベルギー中銀総裁は「利下げを期待するのは時期尚早」「賃金は高い。労働市場は逼迫している」などと述べ、市場の早期利下げ観測をけん制した。
・ユーロ円は4日続伸。21時30分前に一時161.95円と日通し安値を付けたものの、前日の安値161.73円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。日銀の低金利政策が続くとの見方が引き続き相場の支援材料となり、取引終了間際に162.64円と昨年11月28日以来約3カ月ぶりの高値を付けた。
好決算を発表した米半導体大手エヌビディアが時間外取引で急騰すると、ナスダック先物や日経平均先物が上昇。リスク・オンの円売りも出た。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに小反発。FOMC議事要旨を受けて、FRBによる早期利下げ観測が後退すると売りが先行。取引終了後に決算を発表する半導体のエヌビディアが連日下落していることも投資家心理の悪化につながり、一時220ドル超下げた。ただ、取引終了間際にまとまった規模の買いが入ると、急速に持ち直した。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。低調な米20年入札を受けて売りが先行。FOMC議事要旨を受けて、FRBによる早期利下げ観測が後退したことも相場の重し。
・原油先物相場は反発。昨日引けにかけての売り圧力が持ち越され、時間外では76ドル台で下値を試した。もっとも米国勢が本格参入すると買い戻しが優勢に。中東の地政学リスクの高まりが依然として意識されたもよう。期近と期先限月の価格差が需給ひっ迫を示唆しているとの声も聞かれた。
・金先物相場は4日ぶりに反落。前日高値を超えたところで上昇が一服し、FOMC議事要旨の公表を控えて利益確定の売りが優勢となった。米長期金利が上昇に転じたことも、金利が生じない金の重しとなった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=150.30円(前営業日比△0.29円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.62円(△0.50円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0819ドル(△0.0011ドル)
ダウ工業株30種平均:38612.24ドル(△48.44ドル)
ナスダック総合株価指数:15580.87(▲49.91)
10年物米国債利回り:4.32%(△0.05%)
WTI原油先物4月限:1バレル=77.91ドル(△0.87ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2034.3ドル(▲5.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲10.6% ▲3.3%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。米長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇に転じると円売り・ドル買いが先行。低調な米20年入札を受けて米10年債利回りが4.32%台まで上昇するとドル買いがさらに強まり、一時150.39円と日通し高値を更新した。ただ、前日の高値150.44円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
なお、米連邦準備理事会(FRB)がこの日公表した1月30-31日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)では「大半の当局者は急速な利下げのリスクを指摘した」ことが明らかになったほか、「一部の当局者は2%の目標に向けた進展が停滞しかねないとの懸念を示した」と伝わった。また、ボウマンFRB理事はイベントで「利下げ時期が今ではないことは確かだ」と話した。
・ユーロドルは小幅ながら6日続伸。日本時間夕刻に一時1.0790ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.0762ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。欧州債利回りの上昇なども相場の押し上げ要因となり、4時過ぎに1.0824ドルと日通し高値を更新した。ただ、前日の高値1.0839ドルを上抜けることは出来なかった。
なお、ウンシュ・ベルギー中銀総裁は「利下げを期待するのは時期尚早」「賃金は高い。労働市場は逼迫している」などと述べ、市場の早期利下げ観測をけん制した。
・ユーロ円は4日続伸。21時30分前に一時161.95円と日通し安値を付けたものの、前日の安値161.73円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。日銀の低金利政策が続くとの見方が引き続き相場の支援材料となり、取引終了間際に162.64円と昨年11月28日以来約3カ月ぶりの高値を付けた。
好決算を発表した米半導体大手エヌビディアが時間外取引で急騰すると、ナスダック先物や日経平均先物が上昇。リスク・オンの円売りも出た。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに小反発。FOMC議事要旨を受けて、FRBによる早期利下げ観測が後退すると売りが先行。取引終了後に決算を発表する半導体のエヌビディアが連日下落していることも投資家心理の悪化につながり、一時220ドル超下げた。ただ、取引終了間際にまとまった規模の買いが入ると、急速に持ち直した。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。低調な米20年入札を受けて売りが先行。FOMC議事要旨を受けて、FRBによる早期利下げ観測が後退したことも相場の重し。
・原油先物相場は反発。昨日引けにかけての売り圧力が持ち越され、時間外では76ドル台で下値を試した。もっとも米国勢が本格参入すると買い戻しが優勢に。中東の地政学リスクの高まりが依然として意識されたもよう。期近と期先限月の価格差が需給ひっ迫を示唆しているとの声も聞かれた。
・金先物相場は4日ぶりに反落。前日高値を超えたところで上昇が一服し、FOMC議事要旨の公表を控えて利益確定の売りが優勢となった。米長期金利が上昇に転じたことも、金利が生じない金の重しとなった。
(中村)