NYマーケットダイジェスト・26日 株小幅安・円安

(26日終値)
ドル・円相場:1ドル=150.70円(前営業日比△0.19円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.53円(△0.67円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0851ドル(△0.0030ドル)
ダウ工業株30種平均:39069.23ドル(▲62.30ドル)
ナスダック総合株価指数:15976.25(▲20.57)
10年物米国債利回り:4.28%(△0.03%)
WTI原油先物4月限:1バレル=77.58ドル(△1.09ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2038.9ドル(▲10.5ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)          <発表値>   <前回発表値>
1月米新築住宅販売件数
件数                 66.1万件     65.1万件・改
前月比                  1.5%      7.2%・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は反発。低下していた米10年債利回りが上昇に転じたことを背景に買いが進行。先週末高値の150.77円を上抜けて150.84円まで値を上げた。13日に付けた年初来高値である150.89円が重要なレジスタンスとして意識されると買いは一服したものの、高値圏を維持したまま取引を終了した。

・ユーロドルは反発。欧州中央銀行(ECB)高官からタカ派的な発言が相次いでいることで早期利下げ観測が後退するなか、欧州序盤からの強い地合いを引き継いでNY序盤に一時1.0860ドルまで値を上げた。一方、22日高値の1.0888ドルや日足・一目均衡表雲下限1.0898ドルなど1.08ドル台後半がレジスタンスとして意識されるなど、上値は限られた。NY時間に限ると値幅は21pips程度と非常に狭かった。
 なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は議会証言で「賃金上昇圧力は依然強い」と指摘した一方、「物価が上がりにくいディスインフレの傾向は続きそうだ」との見解も示した。

・ユーロ円は反発。欧州序盤から全般ユーロ高が進んだ流れに沿ったほか、ドル円の上昇も追い風となり、一時163.72円と昨年11月27日以来の高値を更新した。もっとも、一巡後はドル円やユーロドルの買いが一服したことで163円台半ばまで利食い売りに押された。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに小反落。先週末の終値を挟んで方向感を欠いていたが、連日で史上最高値を更新した後とあって、引けにかけてやや持ち高調整の売りに押された。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指は続落した。中盤にかけて小高く推移していたが、引け前に売りが強まった。

・米国債券相場で長期ゾーンは反落。米財務省が公表した2年債・5年債の入札がいずれも低調だったとの見方から債券売りが優勢となった。

・原油先物相場は反発。イスラエルと米国、カタールやエジプトの代表者協議の結果、イスラエルとイスラム組織ハマスによる戦闘休止案が合意へ向かうとのニュースも伝わった。しかしイスラエルのネタニヤフ首相はハマスの主張取り下げが条件と述べるなど高圧的な態度を取っており、話し合いの行方は依然として不透明。中東の原油供給に関する不安は拭えず、原油相場は買い優位で推移した。

・金先物相場は反落。米長期金利が4.30%台まで持ち直すなか、金利が付かない資産である金の相対的な投資妙味低下が意識され調整安が進んだ。


(越後)
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