東京外国為替市場概況・12時 NZドル、弱含み

 28日の東京外国為替市場でNZドルは弱含み。ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は市場予想通りに政策金利の据え置きを決定。同時に発表された声明文では、金融政策は引き続き制限的である必要があるとしたものの、今年のオフィシャルキャッシュレート(OCR)の予想を小幅に引き下げたことなどでNZ金利が急低下した。NZ金利の動向に連れて、NZドルは対ドルでは0.6111ドル、対円では91.91円まで弱含んだ。なお、オアRBNZ総裁は会見で「市場予想より高い水準で金利を維持する必要となる可能性」「我々は利下げではなく、利上げを議論した」と発言したが、物価圧力は緩和されていることを認めていることで、利上げが遠のいたとの思惑が強いことも重しになった。

 ドル円は上値が重い。12時時点では150.46円とニューヨーク市場の終値(150.51円)と比べて5銭程度のドル安水準だった。短期政策金利の影響を受けやすいことで、昨日は13年ぶりの水準まで上昇した本邦2年債利回りが本日も高値圏を維持して前引け。一方で、時間外の米長期金利がやや低下していることもあり、ドル円は上値が重い。

 ユーロドルは小動き。12時時点では1.0837ドルとニューヨーク市場の終値(1.0844ドル)と比べて0.0007ドルのユーロ安水準だった。NZドル/ドルの下落に連れて下押す場面もあったが、依然として狭いレンジ内で小動き。

 ユーロ円は弱含み。12時時点では163.06円とニューヨーク市場の終値(163.22円)と比べて16銭程度のユーロ安水準だった。総じてドル円に連れた動きになり162.98円まで弱含んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.38円 - 150.54円
ユーロドル:1.0837ドル - 1.0847ドル
ユーロ円:162.98円 - 163.25円


(松井)
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