欧州マーケットダイジェスト・28日 株高安まちまち・ユーロ底堅い

(28日終値:29日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=150.69円(28日15時時点比△0.09円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.33円(△0.29円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0838ドル(△0.0012ドル)
FTSE100種総合株価指数:7624.98(前営業日比▲58.04)
ドイツ株式指数(DAX):17601.22(△44.73)
10年物英国債利回り:4.185%(▲0.011%)
10年物独国債利回り:2.459%(▲0.005%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)           <発表値>    <前回発表値>
1月トルコ貿易収支           62.3億ドルの赤字 60.4億ドルの赤字
2月ユーロ圏消費者信頼感(確定値)   ▲15.5      ▲15.5
2月ユーロ圏経済信頼感         95.4      96.1・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは下値が堅い。アジア時間からの流れを引き継いで欧州勢が売りで参入すると一時1.0797ドルと本日安値を付けた。ただ、低下していた独長期金利が上昇に転じるとショートカバーが強まる展開に。その後も強い地合いを保ちながら2時過ぎには1.0846ドル付近まで持ち直した。連日で史上最高値を更新する独DAXがこの日も底堅く推移したことも相場の下支え要因となった。
 なお、10-12月期米国内総生産(GDP)改定値は予想を若干下回った一方、個人消費・改定値やコアPCE・改定値は予想より若干上振れたが、概ね予想の範囲内の結果だったこともあり相場への影響は小さかった。

・ドル円はもみ合い。全般ドル高が先行したことを背景に150.80円まで値を上げた後は米10年債利回りが低下したことで150.53円付近まで伸び悩んだ。米金利が一転上昇したことで買いが再開し1時前には150.85円まで本日高値を伸ばしたが、13日に付けた年初来高値150.89円がレジスタンスとして意識されるなど上値は重かった。

・ユーロ円は底堅い。ユーロドルの下落につれて欧州序盤に162.76円まで下落したが、その後はユーロドルの買い戻しやドル円の上昇を支えにショートカバーが優勢に。一時163.41円と日通し高値を付けた。

・ロンドン株式相場は3日続落。決算を嫌気して英日用品大手のレキットベンキーザーが大幅安となったことが投資家心理の悪化につながった。引き上げ金計上を受けて資産運用のセント・ジェームス・プレイス株が下落したことも指数の押し下げにつながった。

・フランクフルト株式相場は6日続伸。足元の強い地合いが継続し、連日で史上最高値を更新した。個別では、エアバス(3.88%高)やMTUエアロ・エンジンズ(2.15%高)などが高かった。

・欧州債券相場は上昇。

(越後)
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