NYマーケットダイジェスト・29日 株高・ドル行って来い
(29日終値)
ドル・円相場:1ドル=149.98円(前営業日比▲0.71円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.06円(▲1.27円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0805ドル(▲0.0033ドル)
ダウ工業株30種平均:38996.39ドル(△47.37ドル)
ナスダック総合株価指数:16091.92(△144.18)
10年物米国債利回り:4.25%(▲0.01%)
WTI原油先物4月限:1バレル=78.26ドル(▲0.28ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2054.7ドル(△12.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米個人所得(前月比) 1.0% 0.3%
1月米個人消費支出(PCE)(前月比) 0.2% 0.7%
1月米PCEデフレーター(前年同月比) 2.4% 2.6%
1月米PCEコア・デフレーター
前月比 0.4% 0.2%
前年同月比 2.8% 2.9%
前週分米新規失業保険申請件数 21.5万件 20.2万件・改
前週分米失業保険継続受給者数 190.5万人 186.0万人・改
2月米シカゴ購買部協会景気指数 44.0 46.0
1月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)
前月比 ▲4.9% 5.7%・改
前年同月比 ▲6.8% ▲1.0%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反落。1月米PCEコア・デフレーターが予想通りながらも前年比で前月から鈍化したことを背景に米10年債利回りが低下すると売りが進行。2月米シカゴ購買部協会景気指数や1月米住宅販売保留指数が相次いで弱い結果となり、米金利が一段と低下すると149.21円まで売り込まれた。一方、市場では「月末のロンドンフィキシング(日本時間1時)にかけてドル買いのフローが持ち込まれた」との指摘があり、一転して150円台を回復するなど、NY市場だけで見れば行って来いの展開となった。
なお、ボスティック米アトランタ連銀総裁は「夏から緩和を始めるのが適切だろう」、メスター米クリーブランド連銀総裁は「2024年は3回の利下げが妥当」などと述べたが、ドル相場への影響は見られなかった。
・ユーロドルは3日続落。米長期金利の低下を手掛かりに買いが強まり、一時1.0856ドルまで本日高値を付けたが、ロンドンフィキシング前後からドル買いが活発化すると一転下落。一時1.0796ドルまで下げ足を速め、昨日安値の1.0797ドルを下抜けた。
なお、2月独消費者物価指数(CPI)速報値は前年比で+2.5%と2021年6月以来の水準まで鈍化した。
・ユーロ円は反落。ドル円の下落につれる形で161.69円まで売り込まれたが、ドル円が反発したため、一巡後は下げ渋った。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発。1月米PCEコア・デフレーターが順調に鈍化していたことを好感して買いが先行するものの、昨日上昇していた景気敏感株などに利益確定の売りが持ち込まれたため下げに転じた。もっとも、引けにかけては再び買いが強まるなど下値も堅かった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指は反発した。半導体のエヌビディアなどが相場をけん引し、2021年11月以来の史上最高値更新となった。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。時間外で債券売りが強まり利回りは一時4.31%台まで上昇する場面があった。ただ、1月米PCEコア・デフレーターが予想通りながらも順調に鈍化していたことを受けて一転して債券買いが強まった。
・原油先物相場は続落。中東情勢の緊張を背景とした供給懸念と、米週間石油在庫統計で示唆された原油在庫の積み増し傾向という強弱の材料が拮抗。米PCEコア・デフレーターの前年比での伸び鈍化を受けた米金利低下によるドル安がドル建て原油相場の押し上げ要因となり79.28ドルまで上振れる場面もあったが長続きしなかった。
・金先物相場は反発。米PCEコア・デフレーターの前年比での伸び鈍化を受けた米金利低下・ドル安が金相場の買い材料に。金利低下は金利がつかない資産である金の相対的な投資妙味回復を意識させた。ドル安はドル建て金相場の割安感につながり買いを誘った。
(越後)
ドル・円相場:1ドル=149.98円(前営業日比▲0.71円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.06円(▲1.27円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0805ドル(▲0.0033ドル)
ダウ工業株30種平均:38996.39ドル(△47.37ドル)
ナスダック総合株価指数:16091.92(△144.18)
10年物米国債利回り:4.25%(▲0.01%)
WTI原油先物4月限:1バレル=78.26ドル(▲0.28ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2054.7ドル(△12.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米個人所得(前月比) 1.0% 0.3%
1月米個人消費支出(PCE)(前月比) 0.2% 0.7%
1月米PCEデフレーター(前年同月比) 2.4% 2.6%
1月米PCEコア・デフレーター
前月比 0.4% 0.2%
前年同月比 2.8% 2.9%
前週分米新規失業保険申請件数 21.5万件 20.2万件・改
前週分米失業保険継続受給者数 190.5万人 186.0万人・改
2月米シカゴ購買部協会景気指数 44.0 46.0
1月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)
前月比 ▲4.9% 5.7%・改
前年同月比 ▲6.8% ▲1.0%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反落。1月米PCEコア・デフレーターが予想通りながらも前年比で前月から鈍化したことを背景に米10年債利回りが低下すると売りが進行。2月米シカゴ購買部協会景気指数や1月米住宅販売保留指数が相次いで弱い結果となり、米金利が一段と低下すると149.21円まで売り込まれた。一方、市場では「月末のロンドンフィキシング(日本時間1時)にかけてドル買いのフローが持ち込まれた」との指摘があり、一転して150円台を回復するなど、NY市場だけで見れば行って来いの展開となった。
なお、ボスティック米アトランタ連銀総裁は「夏から緩和を始めるのが適切だろう」、メスター米クリーブランド連銀総裁は「2024年は3回の利下げが妥当」などと述べたが、ドル相場への影響は見られなかった。
・ユーロドルは3日続落。米長期金利の低下を手掛かりに買いが強まり、一時1.0856ドルまで本日高値を付けたが、ロンドンフィキシング前後からドル買いが活発化すると一転下落。一時1.0796ドルまで下げ足を速め、昨日安値の1.0797ドルを下抜けた。
なお、2月独消費者物価指数(CPI)速報値は前年比で+2.5%と2021年6月以来の水準まで鈍化した。
・ユーロ円は反落。ドル円の下落につれる形で161.69円まで売り込まれたが、ドル円が反発したため、一巡後は下げ渋った。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発。1月米PCEコア・デフレーターが順調に鈍化していたことを好感して買いが先行するものの、昨日上昇していた景気敏感株などに利益確定の売りが持ち込まれたため下げに転じた。もっとも、引けにかけては再び買いが強まるなど下値も堅かった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指は反発した。半導体のエヌビディアなどが相場をけん引し、2021年11月以来の史上最高値更新となった。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。時間外で債券売りが強まり利回りは一時4.31%台まで上昇する場面があった。ただ、1月米PCEコア・デフレーターが予想通りながらも順調に鈍化していたことを受けて一転して債券買いが強まった。
・原油先物相場は続落。中東情勢の緊張を背景とした供給懸念と、米週間石油在庫統計で示唆された原油在庫の積み増し傾向という強弱の材料が拮抗。米PCEコア・デフレーターの前年比での伸び鈍化を受けた米金利低下によるドル安がドル建て原油相場の押し上げ要因となり79.28ドルまで上振れる場面もあったが長続きしなかった。
・金先物相場は反発。米PCEコア・デフレーターの前年比での伸び鈍化を受けた米金利低下・ドル安が金相場の買い材料に。金利低下は金利がつかない資産である金の相対的な投資妙味回復を意識させた。ドル安はドル建て金相場の割安感につながり買いを誘った。
(越後)