1日香港株=反発して始まるか、米利下げ先送り懸念が後退

 1日の香港市場は反発して始まるか。前日大引け後に発表された1月の米個人消費支出(PCE)物価指数の伸び率がほぼ市場予想通りとなり、インフレが再加速すれば米連邦準備理事会(FRB)が利下げを大幅に先送りしかねないとの懸念が後退した。米長期金利の下落を受け、29日の米株式相場が上昇したことで香港の投資家が運用リスクを散りやすくなるだろう。

 中国の「両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議)の開幕を来週に控え、追加の金融緩和や財政出動に対する期待が引き続き相場の支えとなりそうだ。きょう午前に発表される中国の2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)も注目の材料となる。

 2月29日のNY株式相場はダウ平均が4営業日ぶりに反発 。ハイテク株主体のナスダック総合も反発し、終値は2021年11月以来2年3カ月ぶりに最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、金融株の中国建設銀行(00939)とAIAグループ(01299)、医薬品受託開発の薬明生物技術(02269)が香港終値を下回った半面、英金融大手HSBC(00005)が上回って終えた。
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