ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ドル円、戻り鈍い

 1日のニューヨーク外国為替市場でドル円は戻りが鈍い。2時時点では150.20円と24時時点(150.34円)と比べて14銭程度のドル安水準だった。2月米ISM製造業景況指数や2月米ミシガン大学消費者態度指数・確報値、1月米建設支出がいずれも予想を下回ったことを受けたドル売りが継続。米10年債利回りは4.18%割れまで低下幅を広げ、ドル円は150.10円付近まで下押しを進める場面があった。

 ユーロドルは堅調。2時時点では1.0831ドルと24時時点(1.0817ドル)と比べて0.0014ドル程度のユーロ高水準だった。弱い米経済指標を受けた米金利低下・ドル安が進行。ユーロドルが一時1.0842ドルまでユーロ高・ドル安となったほか、対ドルで豪ドルは0.6534ドル、NZドルは0.6112ドルまで上昇。NY原油相場が昨年11月以来の80ドル台へ上昇したこともあり、産油国通貨のカナダドルも対ドルで1.3545カナダドルまでドル安・カナダドル高となった。

 ユーロ円は下げ渋り。2時時点では162.68円と24時時点(162.64円)と比べて4銭程度のユーロ高水準だった。クロス円は、ドル円失速による円買いに連れて伸び悩みつつも、弱い米経済指標を受けて対ドルで多くの通貨が堅調に推移していることが下支えに。ユーロ円は163.01円まで上昇後、162円半ばへ伸び悩むも一層の下値追いは回避。底堅い米株の動きも支援に、豪ドル円は98.09円、NZドル円は91.78円までじり高となった。

 メキシコペソは対ドルでじり高。2月米ISM製造業景況指数など複数の米経済指標が予想を下回った一方、2月メキシコ製造業購買担当者景気指数(PMI)は前回の1月の50.2から52.3へ改善。17ペソ割れ水準までドル売り・ペソ買いが進んだ。メキシコペソ円はドル円の失速もあって8.83円付近で伸び悩んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.96円 - 150.72円
ユーロドル:1.0798ドル - 1.0842ドル
ユーロ円:161.95円 - 163.01円

(関口)
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