ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ドル円、戻り鈍い

 6日のニューヨーク外国為替市場でドル円は戻りが鈍い。2時時点では149.17円と24時時点(149.41円)と比べて24銭程度のドル安水準だった。0時30分過ぎに149.64円付近まで買い戻しが入る場面もあったが、戻りの鈍さを確認すると2月12日以来の安値となる149.10円まで下押し。米10年債利回りが4.07%台まで低下幅を拡大した影響もあり、全般にドル売りの動きが目立った。
 なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は米下院金融サービス委員会の質疑応答で「今年の利下げ回数は景気次第」「慎重かつ思慮深く、利下げの決定を下すべき」などの見解を示した。

 ユーロドルはじり高。2時時点では1.0912ドルと24時時点(1.0884ドル)と比べて0.0028ドル程度のユーロ高水準だった。全般にドル売りが進んだ流れに沿って1.0915ドルまで本日高値を更新した。

 カナダドルはしっかり。対ドルで1.3506カナダドル、対円で110.63円までカナダドル買いが入った。市場では「カナダ銀行(中央銀行、BOC)の声明文が予想ほどハト派的な内容ではなかった」との指摘があったほか、マックレムBOC総裁が会見で「基調的なインフレは持続している」との見解を示したこともカナダドル買いを誘った。

 ユーロ円は2時時点では162.78円と24時時点(162.64円)と比べて14銭程度のユーロ高水準だった。ドル絡みの取引が中心となったことから方向感は出にくかったが、一時162.96円まで上昇する場面も見られた。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.10円 - 150.08円
ユーロドル:1.0842ドル - 1.0915ドル
ユーロ円:162.22円 - 162.96円


(岩間)
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