週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、RBA声明文に注目
◆豪ドル、RBA声明文に注目
◆豪ドル、足もとのインフレ指標を受けて中銀のタカ派姿勢後退もあるか
◆ZAR、市場では2月CPIが上振れるとの見方も
予想レンジ
豪ドル円 95.50-99.50円
南ア・ランド円 7.75-8.20円
3月18日週の展望
豪ドルは荒い値動きに警戒が必要となりそうだ。18-19日には豪準備銀行(RBA)理事会が開催され、金融政策を公表。ブロックRBA総裁の会見も予定されている。政策金利に関しては4.35%での据え置き予想となっているが、前回(2月6日)の声明文で「追加利上げの可能性を排除できない」と言及するなどタカ派的なスタンスを改めて表明しており、声明文で政策スタンスに変化が生じたかを探る必要があるだろう。
なお、前回の理事会から今回までの間に公表されたインフレ関連指標を確認すると、10-12月期四半期賃金指数は前期から伸びが鈍化。1月消費者物価指数(CPI)の伸びは前月から横ばいとなったものの、2年ぶりの低水準となった。市場では「RBAの利上げサイクルはすでに終了した」「利下げが前倒しされる可能性がある」などの見解も聞かれており、市場の期待通りにタカ派姿勢の後退が確認されれば豪ドルの重しとなることも予想される。
また、来週は日銀の金融政策決定会合(18-19日)も控えており、こちらにも注意が必要だ。今週も日銀のマイナス金利解除などを巡る思惑が交錯したことで円相場が神経質な動きとなり、豪ドル円も含めたクロス円全般が影響を受けた。来週も日銀の金融政策を巡って相場が荒い値動きとなる可能性が高い。
その他では、19-20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催予定。今回は政策金利水準の予測分布図(ドットチャート)も公表される会合となっているため、結果を受けた米金利やドル相場の動向、対ドルでの豪ドル推移などを注目しておきたい。
南アフリカ・ランド(ZAR)は底堅い展開となりそうだ。注目は20日に予定されている2月消費者物価指数(CPI)の行方。市場では「国際的な食料価格の上昇や南アフリカ国内の農作物収穫量の減少、燃料費の高騰、医療費の増加などによって2月CPIが上昇する可能性ある」などの声が聞かれており、これにより南アフリカ準備銀行(SARB)の利下げ予想時期が後ずれするとの見方も広がりつつある。今月に入って対ドル・対円でともに底堅い地合いが続いているZAR相場の後押し材料となる可能性もありそうだ。
3月11日週の回顧
豪ドルはやや方向感を欠いた動きとなった。対ドルでは前週末まで続いたドル売りの流れが一服したことで0.6600ドルを挟んだ狭いレンジ内での上下に終始。対円では週初につけた96.90円を安値に買い戻しが入ったが、97円台を中心としたレンジ内にとどまり、積極的に上値を試す展開にはならなかった。
ZARは対ドル・対円ともに底堅く推移。プラチナなど貴金属価格の上昇が資源国通貨であるZAR相場を支える構図が続いており、対ドルでは1月2日以来となるZAR高水準を更新。対円でも年初来高値をうかがう水準まで値を上げている。(了)
◆豪ドル、足もとのインフレ指標を受けて中銀のタカ派姿勢後退もあるか
◆ZAR、市場では2月CPIが上振れるとの見方も
予想レンジ
豪ドル円 95.50-99.50円
南ア・ランド円 7.75-8.20円
3月18日週の展望
豪ドルは荒い値動きに警戒が必要となりそうだ。18-19日には豪準備銀行(RBA)理事会が開催され、金融政策を公表。ブロックRBA総裁の会見も予定されている。政策金利に関しては4.35%での据え置き予想となっているが、前回(2月6日)の声明文で「追加利上げの可能性を排除できない」と言及するなどタカ派的なスタンスを改めて表明しており、声明文で政策スタンスに変化が生じたかを探る必要があるだろう。
なお、前回の理事会から今回までの間に公表されたインフレ関連指標を確認すると、10-12月期四半期賃金指数は前期から伸びが鈍化。1月消費者物価指数(CPI)の伸びは前月から横ばいとなったものの、2年ぶりの低水準となった。市場では「RBAの利上げサイクルはすでに終了した」「利下げが前倒しされる可能性がある」などの見解も聞かれており、市場の期待通りにタカ派姿勢の後退が確認されれば豪ドルの重しとなることも予想される。
また、来週は日銀の金融政策決定会合(18-19日)も控えており、こちらにも注意が必要だ。今週も日銀のマイナス金利解除などを巡る思惑が交錯したことで円相場が神経質な動きとなり、豪ドル円も含めたクロス円全般が影響を受けた。来週も日銀の金融政策を巡って相場が荒い値動きとなる可能性が高い。
その他では、19-20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催予定。今回は政策金利水準の予測分布図(ドットチャート)も公表される会合となっているため、結果を受けた米金利やドル相場の動向、対ドルでの豪ドル推移などを注目しておきたい。
南アフリカ・ランド(ZAR)は底堅い展開となりそうだ。注目は20日に予定されている2月消費者物価指数(CPI)の行方。市場では「国際的な食料価格の上昇や南アフリカ国内の農作物収穫量の減少、燃料費の高騰、医療費の増加などによって2月CPIが上昇する可能性ある」などの声が聞かれており、これにより南アフリカ準備銀行(SARB)の利下げ予想時期が後ずれするとの見方も広がりつつある。今月に入って対ドル・対円でともに底堅い地合いが続いているZAR相場の後押し材料となる可能性もありそうだ。
3月11日週の回顧
豪ドルはやや方向感を欠いた動きとなった。対ドルでは前週末まで続いたドル売りの流れが一服したことで0.6600ドルを挟んだ狭いレンジ内での上下に終始。対円では週初につけた96.90円を安値に買い戻しが入ったが、97円台を中心としたレンジ内にとどまり、積極的に上値を試す展開にはならなかった。
ZARは対ドル・対円ともに底堅く推移。プラチナなど貴金属価格の上昇が資源国通貨であるZAR相場を支える構図が続いており、対ドルでは1月2日以来となるZAR高水準を更新。対円でも年初来高値をうかがう水準まで値を上げている。(了)